天空山。
トワは、ワグナーとガロンに、高く売れる鉱石を教えてくれた。
「このあたりを狙えば、一気に稼げるわ。」
相変わらず、面倒見の良い娘だ。
虎姫は、記憶の無いワグナーのために、どのエリアでどんな物が採取できるか、図解してくれる。
「ピッケルとグレートピッケル、両方あった方が、いいかも。足りなくなったら悲しいでしょ?」
虎姫、鉱石が復活するエリア、場所にまるを描く。
「絵、上手いのですね。よくわかる。」
まじまじと彼女の手元を見ていたワグナーが、突然、虎姫の手ごとペンを握り。
「この、木の枝削っただけのペンとインクから、こんなすごい物が生まれるのか…。」
じいっと観察する。
虎姫は、驚きの表情のまま固まった。
「…あー…そういや天然だったわ、この人……。」
トワ、うんうんとしたり顔。
だが、このままにしておくわけにもいかない。
「ちょっとワグナー、そんなに握っちゃ痛いってよ。」
はっとワグナーは手を離し、赤面した。
ばばっと平伏する。
「申し訳ない!!」
女性は優しく扱え。
ゆめゆめ男の力で、傷つけたりする無かれ。
ワグナーが幼き頃より爺やに教わってきたこと。
記憶は無くとも、身に染み付いている。
つづく
とわ&GG共著