(前回の記事でうっかり書き忘れてしまいました…“烏枢沙摩明王さまをお祀りするお寺
さん”で、富山県高岡市の瑞龍寺さんは、9月の連休中にお詣りさせていただきました。
「越中国で寺社めぐり」もいずれはUPしたいですが、果たしていつになってしまうやら…
なんとか参詣記を挙げられるよう頑張ります。)
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沼津港でブランチ→沼津市今沢の祥雲寺さんを参詣…続いて伺ったのは沼津市井出にある
曹洞宗のお寺、大泉寺さん(沼津市のHPはこちら ウィキペディアはこちら)。
「源氏ゆかりの寺 曹洞宗士詠山大泉寺 義経の実兄 阿野全成墓所」とありますが、
阿野全成は幼名を今若丸といい、“平安時代末期から鎌倉時代初期の僧侶で、源義朝の
七男。源義経の同母兄、源頼朝の異母弟。阿野氏の祖”(←ウィキペディアより)という人物。
(源義経の同母兄ということは、母親は常盤御前ということになりますね。) ウィキペディア
「阿野全成」を読み進めると、「子孫」の項に、“その一方、全成の娘は藤原公佐(滋野井実国
の養子、実父は藤原成親)と結婚しており、その子実直は母方の全成の名字を称し公家と
しての阿野家の祖となっている。後醍醐天皇の寵愛を受け後村上天皇の母となった阿野廉子
はその末裔である。”という一文が出てくるのですが、へぇ…阿野廉子といえば後醍醐天皇の
寵愛をよいことに政争を引き起こした悪女、というイメージを持っていた〝火打石〟ですが
(このイメージはどうやら歴史的事実としては証明し得ないようです→ウィキ「阿野廉子」の「悪女伝説」の項参照)、
その廉子の御先祖様のお墓が沼津のお寺にあったなんて、ちょっと意外な気がしてしまい
ました。(阿野全成については大泉寺さんのホームページの「大泉寺の歴史」もお読みに
なってくださいm(__)m。沼津市のホームページの「阿野全成」もどうぞ。))
☝“建仁三年(1203)全成は謀反の疑いをかけられて鎌倉で捕えられ、常陸に流されたのち
切られる。切られた首が空を飛んで帰り、門前の松に懸かったという「首懸け松」の口承が
残っている。”と「大泉寺の歴史」にありますが、“現在境内の保育園東側には、首掛松の
切り株の複製と碑が作られて”(←沼津市HP「大泉寺」より)います。
本堂をお詣りして、阿野全成のお墓を訪ねます。
(沼津市HP「伝阿野全成・時元の墓」参照)
道路に面して立つ石碑。大泉寺さんへのアクセスは、“国道一号線、原東町の交差点を
曲がり、突き当たりの根古屋で左折。約800m先セブンイレブン手前にあります。”(地図参照)
となるのですが、その道に面して☝の碑が立っています。
“江戸時代初期から後期にかけ、大泉寺は、駿豆両国横道の第16番観音霊場となった。”と
ウィキペディア「大泉寺(沼津市)」にありますが(「安土・桃山・江戸時代」)、「駿豆両国横道」
については三島市のホームページのこちらの記事に解説がある…“伊豆と駿河の二国に
またがる観音霊場三十三カ所をめぐる「伊豆駿河両国横道観音霊場」が成立したのは江戸
時代の初めごろと考えられています。その際、三島の白滝寺に安置されていた白滝観音像が
一番札所と定められました。巡礼は三島から始まり、田方、沼津、富士、富士宮、静岡、島田
の古い寺院を巡り、三十三番目、静岡市清水区大内にある霊山寺で終了です。歩いて
一週間の旅でした。”とあります。これとは別に「伊豆横道三十三観音霊場」もあり(こちらの
ページもどうぞ)、そして現在〝火打石〟夫婦が巡拝をしているのが「伊豆八十八ヶ所霊場」
…もう混乱してしまいますがな。
大泉寺さんで拝受した御朱印はこちら☟(*^-^*)。大泉寺さんの御住職は消しゴムはんこの
御朱印を作成されていて(「住職のブログ『住職の嗚呼、慚惶々々』」をご覧になってください)
いろいろな種類の御朱印を拝受することができます。お寺さんのHPには「事前にご連絡
してからお越しください。」と記されているのですが(参詣の後から気付いた)、この日私たち
はいつもどおりの気ままな寺社めぐりで、事前連絡無しで授与をお願いしたので2時間ほど
待って御朱印を拝受いたしました(;^_^A。
大泉寺さんの御本尊は聖観世音菩薩さま(こちらもどうぞ)です。大泉寺さんには「銀杏観音」
の口承が伝わるのですが、門前の大銀杏を写真に撮り損ねてしまった。申し訳ござい
ませんm(__)m。
薬師如来さまと十二神将の御朱印。見開きで薬師如来さまの御朱印を中央に、十二神将の
印を授与してくださいます。
大泉寺さんでは「沼津七福神」の井出の辨財天さまの御朱印も拝受できます。
「井出の辨財天」は大泉寺さんから歩いて5分ほどの所に鎮座されています。
御朱印を待っている間に弁財天さまをお詣りして…住職さまの消しゴムはんこの御朱印に
〝火打石〟は大感激。ここ数年、木版画や切り絵に心惹かれるようになって…この日
は「伊豆88遍路」のお寺さんは参詣できませんでしたが(沼津は駿河国ですからね)、切り絵
のような「消しゴムはんこ御朱印」に大満足。住職さまともお話できて、思い出深い参詣と
なったのでした。