暦は新年度(平成30年度)を迎え、桜も満開、寒かった冬は何処へやら?といった季節に
なりましたが、記事の季節はまだ如月…地元の静岡市での“観てきました!”をUPしようと
しているのですが、あれ?、静岡市文化財資料館と静岡市美術館の写真が無いぞ。
あちゃ~…仕方ない、もうどちらも終わってしまっている展覧会なのでチラシのみで御報告
させていただきます。申し訳ございませんm(_ _ )m。
静岡浅間神社さんに隣接する静岡市文化財資料館で観てきた「幻の大寺 建穂寺」展。
建穂寺(ウィキペディアはこちら こちらのページもどうぞ)というお寺は、駿河観光連盟の
静岡市観光ガイド『駿河湾百景』の「建穂寺」から引用させていただくと
静岡県静岡市葵区にある、山号を「瑞祥山」と称する、かつて本尊として行基作の「駿河
七観音/安倍七観音」の1つである千手観音菩薩像を安置していた「駿河三十三観音霊場」
の代15番札所。家康公より県内最高の寺領480石を与えられ、観音堂と21堂を構え、学問の
寺として「駿河の高野山」とも称された。久能寺とともに駿河を代表する古刹だったが、正式
には明治の廃仏毀釈により廃寺となっており、その後伽藍が焼失したため幻の寺となる。
寺跡には「建穂神社」があり、西方約500mの「林冨寺」の跡に観音堂が建てられ、そこに
奇跡的に運び出された仏像などが安置されている。
というお寺だそうで…う~ん、こんな文章を読むと改めて明治の「廃仏毀釈」が憎くなってくる
。文中の久能寺も、やはり“明治の廃仏毀釈で寺を維持できなくなり建物等を処分し”た
そうで(高源寺 静岡清水文化財久能寺建物高源寺本堂より引用)、なんだかなぁ…明治政府
は徳川将軍家ゆかりの駿府にキツく当たったんじゃないのなんて邪推してしまう
。(ま、
“慶喜(ケイキ)さん”の隠居場となった駿府を表立っては無下にしなかったでしょうが。)
これらはあくまで〝火打石〟の妄想ですが、そんな妄想をしたくなるくらい「駿河の高野山」の
廃寺は悲しい。〝火打石〟夫婦はまだ建穂寺観音堂をお参りしていないので参詣しなく
ちゃなぁ…「駿河七観音/安倍七観音」、「駿河三十三観音霊場」も地元なんだからもっと
積極的に巡拝しないと。なんて神社仏閣参詣記のようなことを書いてしまいました
。
☝「建穂寺」展でいただいた建穂寺観音堂の案内。
続いて「駿河の白隠さん」展の鑑賞記。静岡浅間神社さんから静岡市の繁華街に出て
静岡市美術館へ。葵タワー(ウィキペディアはこちら)の3階にあるこの美術館は、〝火打石〟
が街中に出ると必ず立ち寄るスポット(展覧会は観たり観なかったりですが
)。趣味の
チラシ漁りに励みます。
「白隠禅師250年遠諱記念展 駿河の白隠さん」…“臨済宗中興の祖と称される江戸中期の
禅僧”(←ウィキペディア「白隠慧鶴」より) 白隠禅師の書画の展覧会といえば、2012年の
12月から2013年の2月にかけて、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催された「白隠展」
…この展覧会を見逃したことを未だに激しく悔やんでいる〝火打石〟にとって、静岡市美術館
の白隠展は絶対に見逃せない展覧会でした。禅画の魅力なんて全然味わえてない〝火打
石〟ですが、だからこそ観に行く…この冬、九州国立博物館で文化交流特別展示として開催
された「白隠さんと仙厓さん」も観に行きたかった。(“仙厓さん”についてはこちら) まぁ
さすがに九州までは出かけられませんでしたが。(九州で仙厓さんといえば、3年前の秋の
福岡旅行で、仙厓さんゆかりの博多の聖福寺さんをお参りできなかったのが悔やまれます
。ってまた神社仏閣参詣記かよ
…) とにかくできるかぎり“白隠さん”(もちろん“仙厓
さん”もですが)の絵を観たい〝火打石〟、今回の展覧会でいちばん感激(?)したのが
「日本文人画の大成者でカラリストとされる池大雅は白隠の弟子だった!」(←こちら参照)…
“文人画の大成者”、池大雅が白隠禅師とつながりがあったなんて知らなかった。今度
京都国立博物館の「池大雅」展を観に行く予定ですので、その前にこのことを知れたのは
ラッキーでした。
「駿河の白隠さん」展は三島市の佐野美術館でも開催されます。(←こちら) 白隠禅師は
駿河国原宿(現・静岡県沼津市)に生まれ、亡くなられたのも原の松蔭寺ですから、展覧会を
観るのも三島の佐野美術館の方がよりふさわしいのかなぁ?…JR東海道線の原駅からは
「白隠の里」地区に歩いて行けるようですので(こちら参照)、こちらも行ってみたい…って
またまた神社仏閣参詣記かよ??。今回の記事は美術展鑑賞を書くつもりがなんだか神社
仏閣参詣記のようになってしまって申し訳ないです。
☝美術展の写真が無かったので、駿府城公園のお堀の桜の写真をUPさせていただきます
静岡市美術館では今週土曜日(4/7)から「いつだって猫展」が開催されます。静岡市
美術館で開催されると知っていたら名古屋まで観に行かなかったのに。(こちら参照
鑑賞記はこちら) まぁ仕方ない。こういうこともあるさ、と自らを慰める〝火打石〟なの
でした。