終わってから語るのもなんですが、今年のキャロット募集について思ったことをちょっと書いていこうと思います。
申込報告の記事でもチラッと述べましたが、今年のラインナップは例年ほど魅力的なものではなかったんじゃないかと感じました。
わかりやすいのは
1,馬体重が400キロ前後の小柄な馬が多い
2,母年齢が高齢の馬が多い
3,にもかかわらず募集価格が高い
というところでしょうか。
1に関しては人によって実感がないかもしれません。
一例として2019年度募集(現4歳馬)と比較しても、420キロ未満の頭数は2019年が16頭で今年が18頭ですから実際数自体に大きな変化はないんです。
ただここで3が絡んでくるわけで、まだ手が出しやすいと思われる4000万未満の募集馬が2019年は57頭いたのに今年は49頭まで減りました。
対してこの価格帯における馬体重420キロ未満の募集馬は2019年が12頭で今年が13頭ですから、このゾーンを狙う会員からすれば小柄な馬の割合としては増えているわけです。小柄な馬が2019年は5頭に1頭だったのが今年は4頭に1頭に増えた。
ここからさらに2が絡んできますからさあ大変。
小柄ではなく母高齢でなくでも割安な馬、を非母馬優先馬から探すとなるとめちゃめちゃ限られてくる。これが今年のラインナップが魅力的に映らない理由です。
では小柄な馬や母高齢の馬は本当に避けるべきなのか?
2019年の例で言えば
募集時440キロ以上の勝ち上がり率が68.2%
募集時440キロ未満の勝ち上がり率は39.5%
と実に3割近い差があります。
この数字をどう受け止めるかは人それぞれでしょうが、440キロ以上なら自動的に7割方勝ち上がってくれるんであれば私は小柄な馬より馬格のある馬を選ぼうとしますね。
次に母年齢。
これも各々調べていただいたら良いと思うんですけど、キャロットクラブにおける2018年産から過去10年分の募集で母年齢ごとの平均募集額回収率は
6~9歳が204%
10~14歳が137%
15~17歳が131%
という具合に右肩下がり。
ただ、さすがキャロットクラブと言うべきか勝ち上がり率は母年齢17歳に至るまで平均で50%を超えていて、実は年齢に有意差はないんです。
つまり、繁殖として実績を積んだが故に募集額が跳ね上がり回収率が下がってしまうという傾向がここからは読み取れます。このことを踏まえると、母年齢が若くとも高額であればリスクがあるし、母年齢が高くてももし安価であれば十分回収を見込めるということが言えそうです。
そしておもしろいのが母年齢18歳のライン。
実は母年齢17歳のみで抽出すると、その回収率は163%に上り、むしろ他年齢より優秀な数字を叩き出します。このカラクリはネオリアリズムが一頭で大きく数字を引き上げているからなんですけど。
ところが母年齢18歳になると回収率が87%となり初めて100%を割ります。勝ち上がり率も37%で急降下。当然その後年齢を重ねて数字が改善されることもなく。
どういうことなのか定かではありませんが、この10年におけるキャロットクラブ所属馬は母年齢18歳を境に一気に成績を落とします。もちろん母数は多くありません。母17歳が22頭で母18歳は14頭しかいませんから。
ですが私の感覚では母年齢18歳以上は明確に避けるべきリスクだと感じました。
ところが今年の募集馬は88頭中実に11頭が母年齢18歳以上で1割以上を占めていたと。まさかこれが全部走らないとは私も思いません。事実、馬体はいいのになあという馬は何頭もいましたし、キャロットクラブに限定しなければ走る馬ももちろん出ているわけで。
こういったことを鑑みると、今年の募集は今後の出資を考える上でとても良い教材になるんじゃないかと思えます。
やはり過去の傾向を踏襲するのか、それとも打破していくのか。
しっかりと見極めていきたいですね。