渡航日記 永長佳美 | 学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

国際協力の最先端へ―――― 
現地の自立発展を目指す様々な思いを綴ります。

FESTのブログをご覧いただきありがとうございます。

事業局長の永長佳美です。
先日最後の渡航から帰国しました。

毎回毎回ネガティヴなことばかり書いている気がするので、もちろん今回も反省だらけではありますが、5回の渡航を通して国際協力について考えたことを書きたいと思います。


5回目の渡航を終えた今、一番思うことは私たちは支援させてもらっている立場なのだということです。
毎回のことではありますが、私たち学生が行う支援には限界を感じます。知識もない、お金もない、費やせる時間も限られている私たちに、それを仕事とする人たちような支援を行うことは難しいです。
私たちは年に2回、約60日間しか現地に行くことができないので、プロジェクトの進行がどうしても遅れてしまいます。それは完全に私たち支援する側による都合からです。
しかし、そんな私たちを住民の人たちはいつも暖かく迎え入れてくれ、ご飯を振舞ってくれたりします。私の乏しい英語力に合わせてわかりやすく話そうとしてくれたりします。
そんな住民の人たちを見ていると、支援しているなんて言うことが恥ずかしくなってきます。

国際協力と聞くと、貧しい人達を助けるものというイメージを持たれがちです。
実際、社会貢献がしたいというような理由から国際協力に関わりたいと考える人は多くいると思います。私もこの団体に入る前はそうでした。
しかし、実際に支援に関わってみて思うのは、私たちが思う以上に現地の人たちは力を持っているということです。実際FESTはそういった考えを持って活動している団体です。
これは普通に考えれば当たり前のことですが、国際協力においてすごく見逃されがちなことだなと感じます。本来はなんでもやってあげる支援ではなく、できない部分を補う支援が理想的だと思います。
私たちは学生なのでなんでもできるわけではありません。金銭的、時間的な問題からできないことは多くあります。
そんな学生が支援をすることに何の意味があるのだろうとずっと考えてきましたが、なんでもできるわけではないからこそ、現地の人にやれることはやってもらう必要があります。
それによって、できない部分を補いあう協力が実現し、信頼関係が築けているのではないかと思います。これは学生が国際協力をする優位性として、私が一つ思っていることです。


なんて、国際協力について語ってはみたものの、私自信未だにわからないことだらけで、迷うことも多くあります。FESTに入って四年半、たくさんのことに悩み、いろんなことを考えてきました。
私は10月でついに引退を迎えます。現役メンバーとして活動に参加する期間はあとわずかです。

ですが、これが終わりではないです。私は引退してからも、私にたくさんのものをくれた住民の人たちに恩返しができるよう、考え悩み続けていきたいと思います。そして、いつか成長した姿を見せに、セブを支援地を訪れたいと思っています。

私にとってFEST、フィリピン、支援地の人たちは【Bafandi】宝物。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。