フィリピン渡航がきっかけで | 学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

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こんにちは!
第五期監査になりました、熊谷くるみです。

今回は、フィリピン渡航がきっかけでずっと考えていることについてお話ししたいと思います。文章が長くなってしまってごめんなさい。

もうご存知の方もおおいとおもいますが、FESTはフィリピンを支援する国際協力学生NGOです。
なので、メンバーである私ももちろんフィリピンへ行きました。
私がフィリピンに着いて一番はじめにびっくりした事は、道路にたくさんの犬がいた事。日本では考えられないほど、たくさん犬がいるのです。
「なんでフィリピンにはこんなに犬がいるんですか!?」
私がバスの中で思わずつぶやいた言葉に、隣にいた先輩が答えました。
「フィリピンに犬が多い訳じゃなくて、日本には保健所があるから。」

納得しました。

日本には保健所があるから。

毎日たくさんの犬が殺されているから、
日本には路上をうろつく犬が滅多にいないのですね。

その事がきっかけで、私は、国際協力とは全く関係ありませんが、犬について考えるようになりました。

平成23年度、日本で40,000匹の犬が殺処分されました。
飼い主が死んでしまったとか、引っ越すから犬の面倒が見れないとか、そんな理由で捨てられたたくさんの犬達のうち、ほとんどが新しい飼い主を見つけられないまま殺されてしまいます。
その一方で、ドイツでは殺処分数は0。
日本で言う保健所のような場所に譲渡され、収容された犬のうち、98%が新しい飼い主と出会います。新しい飼い主には厳しい審査があり、その審査を通らないと譲渡しない場合もあるそうです。そして、新しい飼い主が見つからなくても、最後まで責任を持って育てるそうです。

ペットショップで犬をたくさん売る方法に、だっこさせたら勝ちというものがあります。
かわいくてふわふわの、まだ小さい子犬をお客さんにだっこさせたら、お客さんはその子を衝動買いしてしまうそうです。
その衝動買いのせいで、後々飼い続ける事が出来るのか等を考えないまま犬を飼ってしまうせいで、保健所に持ち込まれる犬が増えてしまうのは言うまでもありません。

日本にはペットショップがたくさんあります。
いつもかわいい子犬達が、しっぽをふりふりしてお出迎えしてくれます。
私の実家の近くにもペットショップがあって、私はよくそこの犬達と遊ぶために通ったものです。

そこにはいつもかわいい子犬達がいて、一生懸命ボールを追いかけたり、楽しそうにジャンプしたりしていました。
そのペットショップにはいつもたくさんのお客さんが来て、子犬を買っていきました。

その裏で、年々数は減りつつあるものの、毎日たくさんの犬達が殺されている事実があります。

どうすればもっと犬達を救えるでしょうか?

フィリピンのやせ細った犬達、日本のまるまるふわふわの犬達を思い浮かべながら、考え続けています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考:環境省HP
「犬を殺すのは誰か」著:太田匡彦(朝日文庫)