タイでの経験 | 学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

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国際協力の最先端へ―――― 
現地の自立発展を目指す様々な思いを綴ります。


ブログをご覧の皆様
こんにちは。

海外事業部1年の佐藤理沙です。
FESTに入団して初めての渡航が迫っており、
少々緊張しております。

さて、今回は今更ながら、
私が国際協力に興味をもったきっかけについて話そうかと思います。
私は幼少期父の仕事の関係上、海外で暮らしていました。
転勤族であった私の家族は、幾度の国々を訪れたと思います。

中でも一番記憶に残っているのが、
タイに行った時の経験です。
タイの首都バンコクを初めて行った時、
都市部は都市化が進行していることに感動したのと同時に
郊外では自然あふれる中、象にも乗ることができ、とても魅力的な国だと感じました。

しかし、とある日、
私は道端で物乞いをしている少女に出会いました。
その少女は片方しか腕がなく、
私にお金をめぐむよう頼んできました。
そこで私は隣にいた母にお金を渡そうと必死で提案しました。
ところが母はその時反対したのです。

「わざと自分の手を切断してまでお金を求めている人たちもいるの。ここでお金を渡しちゃったら、自分の体を犠牲にしている人をも支援することになるからだめよ。」と。

まだ幼く、当時正義感が強かった私には
その言葉の意味がわかりませんでした。
むしろ、今困っているのだから助けない方がおかしいと
思っていました。

しかし今になってこの言葉の意味がわかり、
逆に新たな疑問が生じました。
そもそもなぜ自分の体を犠牲にするほどの貧困が生じるのかと。
そして物乞いがなくなる世の中を実現することは可能なのかと。

まだまだ未熟者の私はどうアプローチしていけば
この疑問点の答えにたどり着けるのかわかりません。
しかし、考えてみてもわかならない問題は
とりあえず行動してから考えよう!
というスタンスを昔から持っている私は、
大学に入り、国際協力の第一歩として今の団体に入りました。

そもそもこの疑問点の答え自体存在しないかもしれませんが、
自分が納得できるまで答えにたどり着けるよう努力していきたいと思います。
御精読ありがとうございました。

海外事業部
佐藤理沙