6.一途にまっすぐ頑張れる試験制度

 

行政書士試験は、受験資格がなく、合格定員もないので、誰でも180点取れば合格です。

だから、足の引っ張り合いなどないし、人と比べる必要もない。純粋に自分が頑張ればいいのです。

 

採点も至って公平。記述以外は、マークシートなので、採点者の主観が入ることはありません。

記述だって、年度間で採点基準の差はあるようですが、受験者によって変わるわけではありません。

 

こんな状況って、社会に出て働くと、なかなか巡り合えないと思いませんか?

 

ビジネスだと、いくら素晴らしくても去年と同じ傾向のものは選べないとか、あいつは俺になついているからとか、事前の根回しが甘かったから負けたとか、その仕事や商品・企画の本質的な価値とは違う部分で勝負がついてしまうことが、結構あるように思えるのです。

もちろん、行政書士として開業したら、そういうことと、又付き合わなければなりませんが、受験生である間は、このピュアでイノセントな世界にいられるのです。

 

多分私は、そういう懐かしくも美しい世界に、吸い寄せられてしまったのでしょう。

 

以上が、私をやる気にさせた要因です。

人は、何かをどうしても欲しいと思った時か、どうしても嫌だと思った時か、この2つの状況でしか、必死にはなれないのかもしれませんね。

そして、どんなに他人から見て羨ましいようなものでも、簡単に手に入ったものは、簡単に手放してしまうものです。結局簡単に手に入ったものでは、そんなに大きな幸せは味わえないのでしょうね。

 

モチベーションが上がったら、あとは正しい勉強の仕方を知ることですね。これがわからないと、結果が伴わず、くじけてしまう。

最後にやはり、大切な人の存在。大切な人の笑顔が見たくて、必死だったな。。。

 

来年は、絶対に受かります。そして息子に、見せてあげたい。努力して勝ち取ったものが、どれだけ素晴らしいか。何もしないで、ただ買ってもらったおもちゃなんかじゃ味わえない、幸せな気持ち。

 

まだ幼くて、今はわからないかもしれませんが、記憶のどこかに残ってくれれば、いつか大きくなった時に、私が伝えたかった事、わかってくれるはずだと信じています。