私がこのブログでたびたび話題にした双極Ⅱ型障害について言及のある記事.

 

 

この記事に賛同するのは最後の部分

 

「大学病院で18年間治療を受けてもよくならず、うつ病、双極性障害、パーソナリティ障害、統合失調症と診断がコロコロ変わった人もいた。うちに来たら3ヵ月で良くなりましたけど、俺がやったのは今言ったような話をしたのと、薬を減らしただけ」

 

精神医療のマッチポンプぶりを見事なまでに要約した部分である.○○障害というのは,薬物作用を症状とみている完全な医原病であることが分かる.

 

精神医療は,ビッグファーマの営業戦略に忠実に従っている.

 

このような記事は,実はたくさん出ているのだが,なぜ,今も精神医療は投薬中心で存続できているのだろう.上記の「18年と3か月」が見事にその証明をしている.

 

・18年無駄な投薬を続ければ,医療の仕事は長期確保され,患者は治らない.

・3か月で減薬,断薬で治れば,医療の仕事はすぐ終わってしまうが,患者は治る.

 

ちなみに私は18年間+7年間の診療期間で,減薬に慎重になったので5年かけた.断薬で今の健康な状態に戻る.

 

この記事を読むと,18年間無駄な診療をやっている診療体制があるからこそ,最後の3か月で治してしまう医師の仕事が確保されていることが分かる.こうなると,精神医療界にも分業体制があるのかと思ってしまう.そうして,全体の利益が確保される.

 

こんなマッチポンプ事業が成立するのは,現代経済社会ゆえのことかもしれない.世の中には,衛生環境や食料供給環境など生命のインフラに関わる仕事以外にもたくさんの「無駄な」仕事「過剰な」仕事があり,それで利益を得ている人たちがたくさんいる.それこそが経済社会の証なのだが,本来,衛生・食料供給環境のインフラと同列であるはずの医療が,このような「無駄」と「過剰」にあふれているのはいいのだろうか.