ドイツのホロコーストはユダヤ人虐殺として広く知られるが、同時期に、障害者も虐殺されていたことはタブーとしてあまり知られていなかった。障害者は精神疾患の人たちも多く含まれ、精神科医たちが虐殺に深く関与した。この事実に対して、ドイツの精神医学界は2010年になって公式に謝罪した。

 精神医療は、歴史的に社会の厄介者に対応してきたという歴史がある。周囲の人たちが殺してもよいと判断したということは、精神疾患の程度が重症であることを意味する。このように社会で困った状態にある人たちに対応すべく出来上がってきたのが精神医療なら、これは社会に存在する意味があるだろう。障害者虐殺とならないように、慎重に運用していけばよいのである。
 ところがである。現代の精神医療の問題は、このような意味で困った状態にはない人に過剰な医療を施していることから起こっている。医療側は、よりよい人生を送ってもらうためと主張するが、過剰な医療によって潤うのは、製薬会社や医療界なのであって、患者たちは搾取対象でしかない。やはり、軽症患者に対する薬物治療を積極的に行う医師たちは社会に害悪でしかない。とくに、心療内科医たちは、重症者に対応することを拒否していて、軽症患者にしか対応しない。その軽症患者の助けになっているのかというと、やはり金もうけのために搾取しているだけであり、軽症患者の健康度は下がっている事実がある。これはもう害悪でしかない。やはり心療内科医は内科医に戻ってもらうしかないのである。