COVID-19の拡大で、世の中はウィルスと付き合いながら生活していくことがトレンドになっている。
ウィルス感染がある程度避けられないのなら、受け入れなければならないし、人間はずっとそのようにしてきたし、それはできるだろう。
私は、「ベンゾジアゼピン承認用量依存はない」と信じていた主治医の指示に従ったために、ロラゼパムに身体依存ができてしまった。
もちろん、主治医はそんなことは私には言わずに漫然投与を続けた結果である。通院を持続させるためにその他の薬も含めて必要のない薬物投与を行った結果である。
軽うつとか軽躁とかいうのは診察室の中だけの診断で、そういう診断による症状で社会生活に何か支障があったかというと全くない。
この医師にとっては、私に何らかの支障があろうとなかろうと関係ない。「診断は薬物投与の根拠」としてだけ存在する。病気の診断とは、生活の支障を引き起こしている症状、またはその可能性がある症状に対して行うというのが、例えばCOVID-19のような病気については当然だろうが、心療内科や精神科ではそうではない。あくまで「診断は薬物投与の根拠」なのだ。
漸減を試み始めたのが2017年3月、もちろん別の医師の指導の下である。それから3年たつが迷路のような経過を辿った。
1.長くかかった主治医のいうことも少しは本当かもしれない。離脱症状ではなく、自分には何か問題があるのか。薬を飲んだ方がいいのか。
2.長期連用でもロラゼパム依存にならない人もいる。自分も思い込みだけで実は依存してないのではないか。
3.漸減がうまくいったように見えて、0.5㎎2錠以下になったころ頓服に切り替えた。すると同様の症状が現れてはやはりロラゼパム依存だろうと再服用を始める。しかし、しばらく経つともういいだろうとなる、・・・この繰り返し。身体依存はかなり厄介である。2.はない。
4.迷いながらも生活や仕事は休まずできている。頭もよく働く。社会にはいい人と変な人がいて、いい人とはうまくいくが、変な人とはうまくいず、ストレスが高くなる。でもそれは普通のことではないか。だから、1.はない。
実はここ3か月くらい、疼痛がひどく何かおかしいのではないかと整形外科に行ったりするがやはり問題ない。ふとロラゼパム服用を忘れていることに気が付いた。身体依存は本当に厄介だ。間違いなく3.4.が正しい。
もう3年経つ。服薬を切ったときの疼痛のような症状がやはり3年前と非常に似ている。1,2年で断薬できると思い込んでいたのが間違いだった。もう早く断薬するのは諦めよう。何年かかっても、漸減で中止しなくてはならない。
私は、ウィルスではなく、ロラゼパムと共存しなくてはならない。期限を切るのがいけなかった。あと何年これと付き合えばよいのだろうか。出口が見えにくい。
ウィルスは野生動物からくるらしいが、「ロラゼパム身体依存」がまさか主治医から来るとは思わなかった。ウィルスに感染している医師が無防備に患者に対面診療を長期に何回もやってきたようなものだった。
主治医はしばしば「まあ、一生付き合っていかなくてはならないね」と言ったのは、三環系抗うつ薬トリプタノールや気分安定薬(リーマス、デパケン)に対してで、ワイパックス(ロラゼパム)は「急にやめても問題はない」と言っていた。
主治医はまったくの見当違いをしていた。主治医が最も効能があると断言していたのは長らく三環系抗うつ薬であり、これは全く副作用だけだったことが服用しなくなって改めて確信できたわけである。次に効能があるといった気分安定薬はやはり副作用だけだった。補助的に長期処方しているベンゾジアゼピンが悪さをしていることに何十年も気が付かない。診断の信頼性はもっと低下する。
主治医以外の医師は私自身が主張する効能について(もちろん効かないということ)を素直に受け入れる。
主治医のように「効いているはず」というような態度をとる医師は、相当に気を付けなければならない。思い込みは恐ろしい。(これ本当)
ただ、どんな医師もロラゼパムの漸減を指導できないのは共通している。本当にそう思うし、自分でやるしかない。
今日、TVで日本の免疫学者がCOVID-19と共存するのは不可能ではなく、楽観していると主張していた。
学者は生活リズムをよくすれば免疫は鍛えられるはずという。
ワクチンや治療薬は緊急時には必要だが、人間にはもともと備わっている力がある、そのためにはまず生活リズムをよくしなさいといっているように聞こえた。
この免疫学者の意見に私は非常に共感した。医師はこうあるべきだと。基礎医学をやっている人も臨床に向いている人もいる。そういえば私の主治医は基礎医学に向いていたのかもしれない。
私も野生動物から来たウィルスに自ら感染したいとは思わないが、それと付き合うことならできそうな気がしてきた。
翻って、身体依存ができてしまったロラゼパムなど人間が作った薬と付き合うことは可能だろうか。