音響を務めましたしょーじです。
第6回公演でも文字通り上から(調光室から)お送りしました。

第6回公演「ここからみたぱんだ 2016」にご来場くださった皆様
いつも劇団フェルマータを応援してくださっている皆様
皆様の暖かいご支援を以て、無事幕を閉じることができました。
まずは心より感謝いたします。

今回の公演は、私自身社会人として臨む初のフェルマータでした。いやあ、大変だったね。先に社会人になってた人たちに尊敬の念を抱いた次第です。

それから、今回の公演は「ぱんだ」をやれるということで、とても楽しみにしていました。私自身、第2回公演「ここからみたぱんだ」だけ音響を務めておらず(団員じゃなかった)、これはやらなくてはという想いがあったからです。
ここからは、そんな想いで臨んだ今回の音響における秘話をお話しさせて頂きます。

お芝居の印象を一番決める曲。それはオープニングとエンディングでしょう。
特にオープニングはM0と呼ばれ、お芝居を観るお客様だけでなく、演じる役者のモチベーションにもとても重要な役割を果たします。音響の中でも一番の大仕事です。

そんな今回のM0はこちらの曲でした。



この曲はロシアの作曲家セザール・キュイ作曲の
”バイオリンとピアノのための24の小品「カレイドスコープ」”より
“第23曲目「小さなカプリス」”
という曲です。

私はタイトルを見た瞬間に思いました。

 カレイドスコープ(=万華鏡)だなんて。
 ”ここからみたぱんだ”そのものじゃないか。

見つけた瞬間にこれに違いないとワクワクしながら、全24曲を順番に聴きました。気に入った曲はいくつかありましたが、中でもこの「小さなカプリス」は1番いいなあと思っていました。

翌練習日、演出と脚本に
「M0見つけたかもしれない」
と報告して聴かせたところ、2人ともこの曲を気に入ってくれました。
特に脚本は喜んでくれましたね。

これまでの公演では、いつもM0とエンディングは別々にしてきました。なので、M0は決まったあとも、エンディングどうしようかなーと思っていました。
でも、ある日の通し練で、全て通した後にこの曲を流してみたら、とてもしっくりきて、
「エンディングもこれがいいね!」
となり、この曲はエンディングにも採用されたのでした。

観に来ていただいたお客様に暖かい気持ちになって帰って頂けたなら、そしてこの曲がその一助になったのならとても嬉しく思います。


さて、座長の白井も言っていますが、フェルマータは次が”いつ”あるか分かりません。
私が次回参加できるのかもよく分かりません。

でも、きっとまた会えるはずです。
私も皆様にお会いできる日を楽しみにしています。
その日までどうかお元気で。

これからも劇団フェルマータを宜しくお願いします。