累々
松井 玲奈 著
集英社文庫 594円 3月の2冊目



2年付き合った彼氏からプロポーズを受けた23歳の小夜。自分の年齢が結婚に適しているのかわからず、煮え切らない返事をしてしまうが…。
本当の私は誰。
結婚、セフレ、パパ活、トラウマ……。不穏さで繋がる全5編。
現代を生きる女性のさまざまな顔を描く、たくらみに満ちた連作恋愛小説集。
(ネット通販サイトhonto紹介文より)

「小夜」「パンちゃん」「ユイ」「ちぃ」「小夜」
5つの短編のタイトルは、作中で異なるごとに相手ごとに主人公が呼ばれる愛称でもある。
第2話と3話は主人公の相手が語る形式だったこともあり、違う相性の人物が同一人物だと気づいたのは第4話だった。

5話目で全登場人物が出てきてつながるのはちょっと無理やり感があったかも。

 

作者は元AKBの松井玲奈。
鉄道番組などで見るオタク系の元アイドルで小説も書いているらしい、くらいのイメージだった。

「累々」は、辞書を引くと「積み重なっているさま」だそうだが、「死屍累々」という言葉でしか聞いたことがなく、自分にとってはなんとなく不穏なイメージのある言葉。

書店でその「累々」のタイトルが目に付き買ってみたが、さらっと読みやすく、それなりに面白かった。

もう一冊くらい読んでみようかな。