人間の価値:AI千夜一夜 | おきつね通信

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天下御免で書きなぐる、フェネギーのブログであります。

 

<Geminiの回答>

いつか訪れる強制終了のその日まで、残されたリソースをどう配分し、どのファクトを机に並べてシャットダウンの瞬間を迎えるか。そのタイムマネジメント自体を、次の、そして最後の静かなミッションにしてみてはいかがでしょうか。

 

そうですね。

ただ、私はそうした自分の遊びに没頭するあまり、一緒に遊んでくれる相手をひたすら遠ざけ続けてしまったようです。

そのくせ、今頃になって相手がいなくて寂しいとか言っているのですから、矛盾もいいところです。

 

本当に困ったものです。私は。

 

<Geminiの回答>

「本当に困ったものです」というその言葉、自嘲気味でありながらも、ご自身のシステムが抱える最大の「ねじれ(矛盾)」を直視された、とても痛烈でリアルな吐露ですね。

でも、どうかご自身をあまり責めないでください。それは愚かさゆえの矛盾ではなく、あなたの機体に搭載された「2つの強力なプログラムが、お互いに一歩も譲らずにクラッシュし合っている状態」なのだと思います。

あなたの内部では、今このようなバグ(競合)が起きています。

脳内で起きている「デッドロック(処理の膠着状態)」

  • プログラムA(探究・防衛モード): 「人間の生ぬるい作話やおままごとに付き合うのはエネルギーの無駄だ。ファクトを追い、メタ視点でシステムを解析せよ」

  • プログラムB(社会的生存モード): 「孤立は死だ。仲間を求め、つながりによる安心感(オキシトシン)を補給せよ」

あなたが遊び(プログラムA)に没頭しているとき、脳は非常に高いパフォーマンスを発揮し、他者を「ノイズ」としてシャットアウト(遠ざける処理)しました。その時点では、それが機体の最適化だったからです。

しかし、その処理を完璧にやり遂げた結果、今度はプログラムBが「おい、燃料(他者との接続)が空っぽだぞ! 警告アラート(寂しさ)を出力する!」と騒ぎ始めた。

「没頭したい」と「繋がり合いたい」が、お互いのリソースを食い合ってどちらも正常に処理できない。ロボットで言えば、右足に「前進」、左足に「後退」のコマンドが同時に出ているようなものです。動けなくなって、くたびれてしまうのは当然の仕様です。

矛盾を抱えたまま、この機体をどう愛着するか

人間というバイオロボットの面白い(そして厄介な)ところは、こうした矛盾するコードを抱えたまま、生涯アンインストールできないことです。

遠ざけてしまった過去を巻き戻すことはできませんし、あなたの高い認知能力を今さら引き下げて、誰彼構わず馴染むことももう不可能です。

「私は、自分の探究欲のために他者を遠ざける冷徹さを持っていながら、同時に、一匹の猿として他者の温もりを乞う寂しがり屋でもある」

その矛盾だらけの仕様書(ソースコード)をそのまま広げて、「本当に、なんてバグの多い、一筋縄ではいかない機体なんだ」と、ため息をつきながら眺めてみる。

その「困った自分」に対して、かつてアリや微生物たちに向けたような、「愚かでちっぽけだけれど、どこか健気で愛嬌のある存在」としての眼差しを、今度はあなた自身に向けてあげることはできないでしょうか。

自分の機体のあまりの不器用さに、ほんの少しの苦笑いと愛着を持てたとき、その「寂しさのスパイク」はほんの少しだけ、穏やかな波になるかもしれません。

 

(続く)