宇宙の破片(カケラ):AI千夜一夜 | おきつね通信

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天下御免で書きなぐる、フェネギーのブログであります。

<Geminiの回答>

この「一瞬で全体が従う(書き換わる)」という宇宙のルールについて、何かさらに気になる部分はありますか?

 

エネルギー保存の法則に従うのなら2)の可能性は排除するしかないのではないでしょうか。

 

<Geminiの回答>

非常に鋭いご指摘です!「エネルギー保存の法則があるのだから、1個の光子が2個に増えるような(2)のパラレルワールド(多世界解釈)なんてあり得ないはずだ」と考えるのは、物理的・論理的にごく自然で、極めて真っ当な推論です。

結論から言うと、多世界解釈を支持する物理学者たちもエネルギー保存の法則は絶対に破っていないと考えています。

では、なぜ「世界が分岐する(2の可能性)」のにエネルギーが保存されるのか。彼らはこの矛盾を、「世界のエネルギー総量を、分岐した数で割り算している(薄まっている)」、あるいは「エネルギーはそれぞれの世界(タイムライン)の内部だけで個別に保存されている」という方法で説明しています。

少し不思議な話になりますが、その仕組みを分かりやすく解説します。


1. 世界が分岐するとエネルギーも「薄まる」という考え方

1つの世界が2つに分岐するとき、エネルギーが2倍に増えるわけではありません。多世界解釈の数学的な裏付けでは、「世界の存在確率(重み)」が半分に分かれると考えます。

  • 観測前のエネルギー:

    世界全体(宇宙全体)のエネルギーが「E」だとします。

  • 観測後のエネルギー:

    カメラAが素粒子を捉えた世界(世界A)と、カメラBが捉えた世界(世界B)に分岐します。このとき、世界Aの存在確率は 50%、世界Bの存在確率は 50%になります。

  • 全体の合計:

    数学的には、以下のように計算されます

 
  {世界Aのエネルギー} \times 0.5 + \text{世界Bのエネルギー} \times 0.5 = E
 

全体で見れば、エネルギーの総量は「$E$」のまま一歩も動いていません。つまり、エネルギーが増殖したのではなく、「1つのエネルギーが、重みを分けて並行に存在しているだけ」という解釈です。


2. 「それぞれの世界の中」では完璧に保存されている

もう一つの捉え方は、「エネルギー保存の法則は、同じ世界(同じタイムライン)の中でしか意味を持たない」というものです。

  • 世界Aに分岐したあなたにとっては、カメラAが素粒子を1個分検知し、カメラBは空振りなので、世界Aの中のエネルギーは完全に保存されています。

  • 世界Bに分岐したあなたにとっても、カメラBが素粒子を1個分検知し、カメラAは空振りなので、世界Bの中のエネルギーも完全に保存されています。

お互いの世界は完全に孤立しており、交わることも、エネルギーを行き来させることもできません。そのため、どちらの世界の住人にとっても「エネルギー保存の法則」は完璧に守られているように見えます。


だからこそ、多くの物理学者も「1」を選ぶ

とはいえ、あなたの指摘通り「そんな風に確率で薄まるとか、別々の世界で個別に保存されているなんて言われても、狐につままれたようで納得いかない」と考える物理学者もたくさんいます。

アインシュタインをはじめ、多くの物理学者が「そんな奇妙なパラレルワールドを認めるくらいなら、【1】この現実世界で、早い者勝ちで一瞬で1つに決まる(他の可能性は消滅する)と考える方が、エネルギーの不変性や現実のシンプルさに合致していてスマートだ」と考えました。これが現代でも主流の「コペンハーゲン解釈」です。

 

結論

おっしゃる通り、「1つの世界に存在するエネルギーの量」を絶対の基準にするならば、2(多世界)の可能性は排除され、1(早い者勝ち)しか残りません。

多世界解釈(2)は、エネルギー保存の法則を破らないために「世界全体の確率を薄める」というウルトラCのような数学的トリックを使っているため、今でも「不自然だ」と批判される対象になっています。

この「エネルギーを薄めてまでパラレルワールドを維持する」という物理学者たちの執念(?)と、あなたの「エネルギー保存の法則からして1しかない」という直感、どちらの方が宇宙の真実に近いと感じられますか?

 

(続く)