
検定で最も大切なことは、コースをしっかりと覚えておくことです。
順路が分からなくなると頭が真っ白になり、普段なら楽勝でできていることが
急にできなくなってしまうことがあります。
実は4日目の教習中、突然「じゃあ、今から2コース走るぞ」と言われ、パニックになりました。
1コースはほぼ大丈夫だったのですが、2コースはまだうろ覚えの部分があったのです。
ただ、それでも通常の状態なら何とか対応できたと思うのですが、この時は
他にも色々なことを矢継ぎ早に注意された直後だったので、整理しきれないまま
走り始める羽目になってしまいました。
その結果、どうなったかというと、「立ちゴケ」です。
しかもコースのど真ん中で、右折しようとした際です。
自分でもビックリ。
立ちゴケなんて学生時代、中型免許取得直後に一度して以来、ずっとしたことなんて
ありませんでした。
その時でさえ、コケたのは自転車がいっぱいある狭いマンションの駐車場での
出し入れ中です。
走行時にふらついてコケるなんて、どう考えても普段の自分ではありえません。
しかし、人は動揺すると、考えられないようなことをしでかしてしまうことがあるんですね。
今回、つくづく痛感しました。
なので、運転するときに、あらかじめ排除できる不安要素は
徹底的になくしておく必要があります。
これは検定に限らず、普段から何事においても、だと思います。
で、僕はどう工夫したかというと、冒頭のような走行ノートをパワポで作り、
脳内で走行イメージを繰り返したのです。
朝食後や昼休みなんかに、コースを歩いたりもしました。
では、コースはしっかり頭に入り、子供が通学路を歩いて学校に行くのと同じくらい
当たり前の感覚で走れるようになったという前提で、各種目の攻略法を
述べてみたいと思います。
■波状路
教官がやって見せてくれるのとネットにあるお手本動画は大差ありません。
クラッチとアクセルを上手に使って、段差を一つずつ越えていく方法ですね。
でも、これを短期間でできるようになるのは難しい人もいると思います。
僕も最後の方は大体できるようになりましたが、最初は大の苦手でした。
波状路はちょっとコツがいります。
そこで、僕が考えた簡単に「それっぽく」やる方法をご紹介します。
1)ある程度スピードを保ったまま、クラッチを開放して波状路に入る
2)2つくらい、そのまま惰性のスピードで段差を越えてしまう
3)段差を一つ越えるごとにスピードが落ちるので、止まりそうになったら半クラッチ
4)また1つか2つ、まとめて段差を越えてしまう
5)止まりそうになったら、また半クラッチで体勢を立て直し進む
6)以下、繰り返し
この方法で6.4秒くらい出せます。
十分でしょう。
波状路は欲を出して足をついたりコースアウトしたりすると、
全部パーになります。
簡単で確実、無難な方法を身につけておきましょう。
■一本橋
ポイントは3つ。
・橋に乗るまではスピードは殺し過ぎない
・重心は前(股間をタンクにピッタリつける)
・視線は先。一本橋を降りるところを見続ける
スピードをリアブレーキで殺すのは安定してからです。
前半は安定重視。
中盤以降で時間を稼ぎましょう。
慣れてくれば、それで12秒くらい出せるようになります。
ただし、本番ではくれぐれも無理しないこと。
風がある日は特にです。
何しろ、一本橋を落ちたら即、失格です。
落ちるくらいなら10秒切ってもいいから、「できる範囲で頑張る」くらいに
考えた方がいいです。
100点で合格しても70点で合格しても、合格は合格です。
アクロバティックなゲームでハイスコアに挑戦したいなら、
免許を取ってから好きなだけやればいいのです。
ここでも無難にこなすのを最優先にしましょう。
■クランク
これもコーンを倒すと一発不合格の難所です。
車体を傾けるとバイクのガードがコーンをかすったりするので
車体はまっすぐをキープ。
でも、そうすると幅も狭いし距離も短いので、曲がるのがどうしても
不安定になります。
そこで、こんなふうにイメージしてみてください。
クランク内の中央を走るのではなくて、ジグザグに走る感じです。
これにより、曲がるのに使える幅と距離が稼げます。
あと、もう一つのコツは、秘儀「2速で半クラ」です。
半クラは2速でやってもいいのです。
クランクの難しいところは、クランクの中だけではなく、むしろ出るときです。
出る時は左にウィンカーを出しつつ、左右を確認しなくちゃいけません。
その際も車体を傾けず、「良い姿勢」のままカクカク曲がる必要があります。
クランク直後に身体を傾けて曲がると、より一層「ふらつき」と見なされやすくなります。
クランクはやることいっぱい、リスクいっぱいですね。
こんな難しい場所で、短い時間内にこんなに沢山のことをしなくちゃなりません。
さらにギア変更も加えるのですか?
焦ってギアを変えたらニュートラルに入ってしまった。
ヤバい。
コケる。
足をついちゃった。
こうならないために、しないで済む作業は一つでも省きましょう。
ギア変更の手間を一つ減らすことで精神的ゆとりが生まれます。
まず、クランクには2速で入ります。
そのままエンストせずに曲がれるなら、半クラは使わなくて構いません。
が、途中でエンストしそうになったら一旦、クラッチは解放です。
2速のままです。
で、スピードが落ちてきてふらつきが心配になったら、
そのまま半クラッチです。
繰り返しますが、半クラッチは2速で使っても構わないのです。
教官から聞きましたが、クランク内を1速で走ろうが2速で走ろが、
クラッチを繋ごうが外そうが、減点対象にはならないそうです。
何より、2速のままクランクを出ると、そのまま走行を継続できるので
とってもラクチンなのです。
■急制動
これもコツがあります。
まず、よくよく知っておいてもらいたいことがあります。
それは、
「3速のエンジンブレーキは、あまり効かない」
ということです。
それはどういうことかというと、
「いったん40km/hを越えてしまえば、アクセルを開放してもそう簡単にはスピードは落ちない」
ということを意味します。
だから、さっさと40km/hを超えてしまい、あとはアクセルを完全にオフって
惰性で進めばいいということです。
で、
「あ、コーンを過ぎたな。じゃ、ブレーキでもするか」
くらいで十分間に合います。
この際にもう一つ、知識として持っておいてもらいたいのは、
「デジタルのスピードメーターには時差がある」
ということです。
メーターが36km/hを示している時は、実際にはすでに40km/h出ています。
表示で40km/hまでアクセルを回し続けると、その時には大体43~45/kmくらい出ています。
この時にアクセルをオフってしまうのがベストなタイミングだと思います。
さっさと加速。
あとは惰性。
これが急制動のコツです。
■8の字
コレのコツは2つだけ。
・2速で入り、惰性で進む
・視線は1つ先のカーブ
アクセルもクラッチも一切、操作は不要です。
そして常に見るのは手前のカーブではなくて、もう一つ先。
どういうことかというと、もし時計の12時の場所にいるのなら、3時の辺りをどうしても
見たくなりますが、そこではなく6時の位置を見ながら曲がる。3時の位置なら9時の辺りを
見ながら曲がるのです。
ここでは車体を傾けてOKです。
というか、傾けないと曲がれません。
でも、意識して傾けようとしなくても、視線を今言った位置にキープすれば
車体は勝手に必要な分だけ傾いてくれると思います。
8の字の最初のマルを走り終えた辺りでウィンカーを出し、
8の字を出るときには左右確認を忘れないようにしましょう。
■S字
走り屋の人は血が騒ぐところでしょうが、僕のようなセーフティ・ライダーに
こういうタイムトライアルは鬱陶しく感じます。
アクセルをリズミカルに使って颯爽と駆け抜けるのが王道なのでしょうが、
「そういうの、別に」な人のための裏技があります。
必殺「惰性走行」です。
2速で不安定にならない、そこそこのスピードをつけてS字に入り、
あとはアクセルを完全に緩めっぱなしにし、惰性で走破します。
クラッチも一切使いません。
後半もし不安定になるようだったら、体制を安定させるために
少しだけアクセルを使う程度。
上手に曲がるコツは8の字と同じで、目の前のコーンではなく
もう1つ先のコーンを見ます。
すると自動で脳と身体が調整して、勝手にうまいこと曲がってくれます。
最終コーナーを終えたら、「よいしょ」とアクセルを使ってゴール。
慣れれば、これで十分7秒切れます。
僕は6.5秒でした。
仮に7秒切れなかったとしても、いいじゃないですか。
少し減点されるだけです。
コーンをひっかけたら一発不合格ですから。
安全第一。
無難第一です。
テクニックが必要なのはこれくらいでしょうか。
それよりも注意が必要なのは「左右の安全確認」です。
「ついうっかり」をしないこと。
この「左右の安全確認」、減点が結構デカいのです。
一時停止、交差点、右折、左折、障害物の回避。
これらの場所で必ず安全確認をしましょう。
ま、公道では当たり前にしていることだと思います。
ちょっと大げさ気味に頭を動かして、試験管に「ちゃんと見てますよ」と
伝わるようにすればいいだけのことです。
では、必勝法はここまで。
次回、合宿免許全体を振り返って締めくくりたいと思います。