テレビを全然見ないのですが、それでも何やらまわりが騒がしい脱走事件。
つい先程、馴染みの弁護士を通して取材依頼があったので、原稿を作成している。
逮捕前も、知人の何名かが民営放送でコメントしていたが、
たかが脱走だけで騒ぎ過ぎだと思うぞ!
どんなシビリアンコントロールやねん!
公務員がメンツにかけて何万人と動員されたっぽいが、その労力、別のことに使ってたほうが良くなかったか?
そこの刑務官も逮捕権のある48時間、ずっと駆り出されて居て大変だったことだろう。
戻ってくるまで待ってればいいじゃん。
と、とっさに思ってしまった。
あまりアナーキーなことを連ねてもしゃあないので、
逃走終了後の話へ移ります。
この写真は、獄中者の家族と友人の会の慰安旅行で、映画監督の山際永三さんと、再審請求中の折山敏夫さんとの箱根の関所での撮影。約一年前。
今日に合わせて引っ張り出してみた。

私は箱根では逮捕されていませんので(笑)
その箱根旅行は、この記事の後半に記載しています。
さて、ざっくりと、事実っぽいことをネットで調べてみた。
まあ、本人の名前も覚える気がないので、この3行でいいかなと。
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者(27)が脱走した事件で、
広島県警は30日、広島市南区のJR広島駅近くの路上で同容疑者を発見し、逃走の疑いで逮捕した。
脱走23日目。愛媛県警が逃走と窃盗容疑で指名手配しており、今治署へ移送した。
よく、生きて戻ってきてくれました。
また、大きな罪を犯す事なく帰ってきたことで、本人が無事なことからも嬉しい。
この23日の脱走で、毎日を逮捕の恐怖に怯えていたことだろう。
彼の行き先で、何名の方が彼に食事を提供し、宿を提供したかもしれない。
でも、それが明るみに出たら犯人隠匿罪として、善意を仇で返すことになる。
だから、盗んだもので過ごしていたとしか言えない。
そんなこともあるのではないかと考えてしまった。
そして、「刑務所での人間関係が嫌になった」というのがどうやら逃走の原因らしい。
記事の内容からに過ぎないけどね。
そういえば、自分が服役中、独房に1年以上放置されているとき、
隣の独房の受刑者が始終不満を吹き出していた。
たまに扉を蹴る音が、いきなり近くで銅鑼を鳴らされたようだった。
その人は、処遇主任などにかなりの不満を持っていた。
運動の連行中、部屋の扉を開けられてから廊下に出た途端、彼は急に廊下を走り出した。
長い廊下だが、20メートルほどで突き当たりだった、彼はそこを全力で走り、2分後ぐらいに刑務官に取り押さえられて保護房に入れられ、3週間ほど帰ってこなかった。
第七十九条 刑務官は、被収容者が次の各号のいずれかに該当する場合には、刑事施設の長の命令により、その者を保護室に収容することができる。
一 自身を傷つけるおそれがあるとき。
二 次のイからハまでのいずれかに該当する場合において、刑事施設の規律及び秩序を維持するため特に必要があるとき。
イ 刑務官の制止に従わず、大声又は騒音を発するとき。
ロ 他人に危害を加えるおそれがあるとき。
ハ 刑事施設の設備、器具その他の物を損壊し、又は汚損するおそれがあるとき。
保護房(今で言う正しくは保護室)の収容期間については、法79条3号にこう書いてある。
3 保護室への収容の期間は、七十二時間以内とする。ただし、特に継続の必要がある場合には、刑事施設の長は、四十八時間ごとにこれを更新することができる。
ま、反抗する心を持っていたら、基本延長。
自分の保護房は最長10日ほどで、
「反省したから出してください。」
と、刑務官に解放を求めた。
彼は3週間。活字の一切ない、コンクリートに囲まれた箱に押入れられていた。
刑務所の底ってこういう場所だ。
ちょいと話を戻し、
その、保護房から戻ってきた彼に対し、刑務官は取り調べをし、供述調書を作り出したのだが、
隣の部屋にいる自分がちょうど廊下でその逃走劇を見ていたことから、取り調べを受けることになった。
刑務官には、受刑者を事件送致しようとするとき、刑事としての役割を果たす。
取り調べの内容は、
彼が脱走を図って逃走したと言う供述が欲しかったようだ。
彼のように反抗心の強い受刑者には余罪として脱走の罪を科そうというのだ。
「あいつ、脱走しようとしていただろ。」
と言われたが、否定した。
廊下の突き当りには、刑務官しか鍵を持っていない扉があり、建物ごとにその鍵が必要な刑務所。
壁も高いし、クリアしなければいけないゲートは10箇所近くある。
「彼は、全力で走りたかったから。ただ、そう見えました。」
「走り出したからと言って、脱走できるとは思えません。」
高い壁があるからだとも思うが、受刑者は脱走を実行しない。
無期懲役で生涯を刑務所で過ごす受刑者でも、脱走すれば更に生活上の処遇を厳しくされ、権利制限を受ける。
脱走とは、「緩やかな自殺・自傷行為」のようなものだと思う。
自分を大切にする人は、保護房に入ることもないし、脱走を企てない。
では、どうして脱走したのか?
苦痛から逃れるため?
「刑務所での人間関係が嫌になった」
とのこと。
人間関係が嫌になったら、自分も逃げてきた。
逃げる先は、独房や、病舎だった。
人間関係がうまくいかないと、身体が音を上げる。
急性腎炎で3か月、
帯状疱疹で1か月、
結核で3年、
ほか、食欲不振、抑うつ、発熱、腰痛などが自分を独房に逃がしてくれた。
どんな人間関係が嫌なのか?
取材に来た記者には
「ヒエラルキーによるいじめではないか?」
と言われたが、
たしかにそれはある。
若くして受刑生活が始まったなら、
「年上には敬意を払え」
「先に受刑している人が先輩だ」
といわれ、下っ端からスタートとなる。
朝の掃除の仕方でも、洗濯物の出し方一つでも、
体育会の運動部のように指導が入る。
自衛隊だろうが、学校だろうが、誰もが体験する通過儀礼だろう。
中にはうまく被害に合わない人もいるし、要領の良いやつも居る。
そもそも、人間関係に要領が良いやつが刑務所にはこないのだ。
要領が悪いやつが更に被害を受ける。
イジメの対象にもそういう人がなりやすい。
どんなイジメがあったか?
私物を隠される。
ノートを破り捨てられる。
刑務官からもらった書類を破り捨てられる。
(破った書類は大体便所に流される)
食事を奪われる。
奪われたら刑務官に言えと言われているが、狡猾なのである。
新入りの受刑者に対し、
「若いのだから俺のご飯も食え。」という中堅。
一度食べたなら、
「この日、俺の好きなメニューだからくれ。」
と言われる。
掃除洗濯の方法を教える人に言われれるのだから、従わざるを得なくなっている。
新入りが刑務官にこれを報告したらどうなるか?
刑務官が言いそうなこと。
「現場を現認していないから取り調べにはできない。」
「お前も共犯だから取り調べにする。」
「これからやんなきゃいいじゃねーか。」
と、事態が好転することはあまりない。
言ったことがほかの受刑者に知られると、
刑務官に媚を売ったというレッテルが貼られ、今後もいじめに合いやすくなる。
逃げたくもなるし、死にたくもなる。
受刑生活がうまく送れない人は、こうして自尊心を失っていく。
逃げても先がなくても脱走して苦痛から逃れたい。
こういうことではないだろうか。
この心理がわかる参考として、
一時期話題となった漫画「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)
もうひとつ、うつヌケ。
そういう状態の中の人に差し入れのオススメ本はコレ。
その人がまだ読む気力があればだけどね。
あと、
「刑務所のヤクザ者がイジメをするのではないか?」
と記者に聞かれた。
ヤクザが暴力団構成員のことだとすると、それは当てはまらない。
暴力団の看板は、自分が居た刑務所では役に立たなかった。
加虐性の強い状態にある者がイジメをする。
ヤクザものに限らない。
まあ、ヤクザという語源は893を合わせてブタになるオイチョカブの用語から。
役に立たないゴミ札がヤクザの語源なのだ。
そういう意味ならイジメをこなすやつはヤクザに近くはある。
心が貧しければイジメもするし、他人の利益を奪う。
そうでなければ彼らも生きてこれなかったと思う。
彼らと接する人たちがもっと暖かになりますように。
さて。
犯罪からの回復とグループセラピー今後の予定
(罪とゲシュ以外は四谷のイグナチオ教会にて開催予定)
5月5日土曜日
「おとなも絵を描くこどもの日」飯島波奈さんと親子のアートセラピー (そのあとゆったりお茶会をする)
ファシリテーター アートセラピスト 飯島波奈さん
5月26・27日土日
【大阪開催】罪とゲシュⅢー刑事施設経験者たちとのゲシュタルトセラピーー
ファシリテーター ゲシュタルトネットワーク関西代表 白坂和美さん
6月2日土曜日
再決断療法の理論と実践ー刑事施設経験者たちとのグループワーク-
講師 江戸川大学心理学部教授 室城隆之さん
6月23・24日土日
ゲシュタルト療法を行うために必要な精神病理の知識を学ぶ~トラウマ編~ ◆ゲシュタルト虎の巻◆
講師 やまと精神医療センター臨床心理士 中尾文彦さん
7月7日土曜日
NVC(非暴力的コミュニケーション)
講師 リストラティヴ・サークルズ ジャパン長田誠司さん
8月4日土曜日
条件反射制御法
講師 某保護観察所の所長さん
(とりあえずのシークレット)
8月12日日曜日
リフレクティング~刑事施設経験者の抱える課題を共有する方法~
講師 矢原隆行さん
9月1日土曜日
発達支援コーチング
講師 発達支援コーチ 灰谷孝さん
10月6日土曜日
TA(交流分析)
講師 シークレット
11月3日土曜日
SST(ソーシャルスキルトレーニング)
講師 医療刑務所の精神科医 増山さやかさん
12月16日日曜日
ナラティブ・セラピー
講師 国重浩一さん
1月5日土曜日
TA(交流分析)
講師 シークレット
2月2日土曜日
ダブルファシリテーターでのゲシュタルトセラピーWS
講師 シークレット
2月3日日曜日
理論とワークでゲシュタルト
講師 室城隆之さん
3月2日
未定
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