バイオ2days ~がんばリチャード 前編~
それはある男のバイオハザードの戦いを記した物語である・・・
時には女神の顔を見せ、時には悪魔の顔を見せる。
そんな気まぐれな天使との戦いが今始まる・・・!
時は三月二十七日。
戦いの火蓋は切って落とされた。
朝イチ第一候補の狙い台を確保し、実戦開始である。
「狙い台」というものには「強さ」というものがある。この日fenが座った狙い台は『かなり強い狙い台』だったことをここに付け加えておく。
バイオハザードを打つに当たり、設定看破の上で最も重要なBH中ハズレ確率。
まずはそのサンプルを取る事からこの物語は始まる。
fen「へ・・・今日くらい強い狙い台がある日なんて中々無いぜ・・・今月で一番自信あるかも・・・」
打ち始める前のfenはとても饒舌だったという。
片手には初BIGで飲むと決めている缶コーヒーのBOSS(カフェオレ)を既に用意。
自信の程が伺える光景だった。
しかしその光景は長くは続かなかった。
いや、長く続いたという方が適当だろうか。
そう、初BIGが引けない。
中々引けないBIG。
当然BHにも入らない。
ウェスカーモードやREGこそ入るものも、それはただの「コイン持ちUP」でしかなかった。
その後、ようやくBIGを引けるものも、BHには入らず・・・
それもそのはず・・・
高確でチェリーを引けないのだからBHに入るはずも無い・・・
たまに入るBHも、それはREGやBIG中からのBH、低確からのBH・・・
つまるところ、単発のBHなのである。
十分なサンプルが取れず、溜まっていくフラストレーション。
fen「・・・冷静に考えてこのまま追うのは得策じゃないな・・・」
そう言った時、fenはバイオを打つのを止めた・・・
その時のデータがコチラだ。
総回転数:5110G
BIG:10 REG:7
単独BIG:0
単独REG:2
BH中ハズレ確率:8/263=1/32.8
通常時からのBH:1回
決して悪くは無い。特別良いともいえないが・・・
なぜこんな結果になったのか、この日の敗因は明確だった。
fen「5000G以上回してて、高確チェリーが0回、高確チャンス目2回じゃね・・・」
そう、判断材料であるBHが引けないどころか、BHに入るチャンスすらまともに貰えないという展開。
引けたBHは全てボーナスか低確からという悲惨な結果・・・
当然設定を看破しろというのが無理な話だが・・・
それでもこの少ないデータだけを見たなら・・・
fen「低設定よりは4~5の可能性のほうが高いんじゃないかな・・・」
無論、根拠の強い狙い台だったことも考慮したのは言うまでも無い。
高設定の可能性が高いのならば、そのまま追えば良い。
誰もがそう思う。
一見それが正解のようにも思える。
ただ、この時fenには考えがあった。
fen「明日のイベントはソコソコ強いし・・・このままこの台が不発で終われば明日は据え、ないし上げもありえる・・・仮にこのまま追い続けて期待値通りの出玉を得たとしても回せるG数は残り時間的に4000Gほど・・・それならば止めるが最善の選択なのでは・・・?」
ホールの状況からするにそう思ったfenは一旦引くことを決意。
この日、fenはこのバイオで-23000円。
その後ニューパルで-10000円ほどの負債を背負い帰路に着く。
しかしこの負けは布石でしかない・・・そう信じfenはしばしの休息を取るのであった・・・
本日-33000円。
後編 へ続く・・・