医療脱毛の料金が下がっている理由について

皆さん、こんにちは。美容皮膚科医の三田です。

今年に入り、大手脱毛サロンの銀座カラー、シースリーの倒産が続いています。以前は、脱毛サロンは料金が安いことがメリットでしたが、ここ数年で医療脱毛の料金が下がってきました。

そこで、今回は

医療脱毛の料金が大幅に下がってきた理由を解説します。

主な要因は、

①　脱毛機の価格低下

②　施術効率の向上

にあります。

まず、脱毛機の価格が下がっています。これにより、クリニック側の初期投資と維持費が削減され、その経済的メリットが消費者にも還元されています。

次に、技術的進歩により、照射範囲が広がり、施術時間が短縮されました。昔は6㎜の小さなスポットサイズを使用していたため、何時間もかかり、不均一な照射（打ちムラ）が問題となっていました。重ね打ちが必要で、施術者によって質にばらつきがありました。

しかし、現在は大きなスポットサイズと蓄熱式の技術により、ムラなく、効率的に照射が可能です。この効率化により、一人あたりの施術時間が短くなり、それが料金低下につながっています。

さらに、医療脱毛と脱毛サロンの違いについても触れます。脱毛サロンは毛母細胞のバルジ部に熱を加えることができないため、表面的な処理に限られ、除毛に近い効果となります。

これに対して、医療脱毛では毛母細胞のバルジ部まで熱を加えることができるため、より高い脱毛効果が期待できます。このため、速やかな脱毛効果を望む人には医療脱毛が、除毛程度で良い場合には脱毛サロンが適していると言えます。

疑問や質問がありましたらコメント欄にお書きください。お待ちしております。

美容皮膚科　三田麻津子

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