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熊避け鈴(自転車用?)

時間があると用もないのに、自転車ショップに寄ってしまいます。

本日見つけた逸品は、これ

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自動車のクラクションで殺人が起こるくらいですから、
自転車と言えども、ベルを鳴らすのには細心の注意を払った方がよいような気がします。

歩いている人もベルを鳴らされるよりは、音で気が付いた方が気を悪くすることもないでしょう。

ひと月前には無かったのですが、ライトやベルなどの小物と一緒に並んでいました。
結構大きな音が鳴ります。自転車につけても違和感の無さそうで、見た目もキュートですし、
機能も優れているので、気に入って購入してしまいました。

気に入ったのは、まずは、この消音機能
ベロクロテープについている磁石で、ベルの中のコロコロを吸着させて音を消すことが
可能です。

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ところが!
自転車用品かと思っていたのですが、よく見てみると本物の「熊避け鈴」です。
「熊避け鈴」とは、登山をたしなむ人が登山中に熊に襲われないように持っている鈴のことですよね。


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でも、よく考えてみなくても、機能としては対象が人でも熊でも一緒ですね

取りあえず、自転車につけてみましたが、
鈴の部分が少し大きいかも。。。

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音色や、デザインにこだわりだすと、キリが無さそうではあります。
良いものがありましたら、どなたか教えてください。

Mt.富士ヒルクライムへの参加記録(完結)

ルールでは下山用の支度ができていない人は失格となっています。

下山用の荷物は車で先に運んでおいてあるので、それを受けとりに行くわけです。
ロードバイクを片手にヨロヨロと歩き出しますが、足下がおぼつかないので、
SPD-SLのクリートカバーをつけます。

驚いたことに、背中に入れてあったクリートカバーに水がたまっています。
背中にかいた汗が蒸発しきれずにクリートカバーに溜まったのでしょう。

5合目までくると、やはり気温が違います。
だんだんと冷えてきますので、下山用の荷物を受け取り、その場で着替えることに
します。

着替えている場所からは、富士の頂がよく見えます。

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冬用のウェアに着替えると、やっと落ち着いて何か口に入れたくなります。

私は、サイクリングの後はいつもこれ

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たくさんカロリー消費した後なら、美味しく、しかも罪悪感なく食べることができます。
行列ができていましたよ。

売店に入り、家族へのお土産なんかを探します。
目についたのが、富士山型のメロンンパン

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30人くらいの行列ができていますので並ぶのですが、全然進みません。
お店の方に聞いてみると、電気釜なので一度に焼ける数が限られているそうです。
暫く待っていましたが、進む気配がないので諦めることにしました。


富士山をバックに自転車を持ち上げて写真を撮ってもらっている方が沢山居ます。
羨ましく思いながら、単独参加の私は自分の自転車の写真を記念に撮っておくことに。

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下山用の列に並びに行くと、行きには目に入らなかった景色が広がります。

眼下に広がる雲海
美しいという言葉が陳腐に思えるぐらい。
写真だと、上手に再現できないのが不思議です。

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下山は、念のためプシュとタイヤの空気を抜いておきます。
おまじない程度なのでしょうけど、グリップを良くするためだとか。(本当かな?)

まだまだ、登ってくる選手が沢山居ます。
みんな苦しそう。

みんな、頑張れ!頑張れ!!

毎年、下りで速度の出し過ぎによる落車事故が発生するようなので
気をつけて下山しますが、それでも時速60キロは出していたようです。
もう少し注意深さが必要ですね

あっという間にスタート会場に戻ります。

スタート会場に戻ると、誘導されてタイムチェック用の装置を返すように促されます。
無視してつけたまま帰ると¥2000円追徴されてしまいます。

並んでいると、なんと

「SANO MAGIC」の木製ロードバイクに遭遇!!
木場にある造船所で造られた200万円以上するロードバイク
世界一高額と言われるフェラーリ製のロードバイクより高いです。

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「SANO MAGICですよね?」
と声をかけると、「ええ、まぁ」というご返事
畳み掛けるようにご本人ですか?と聞いてみると、オーナーですとのこと。

SANO MAGICはもともと帆船の造船所で、ロードバイクは技術的挑戦という位置づけのはず
ツールドフランスとかで使われた実績なんかはないわけなので、芸術品という価値以外は検証
されていないわけで。。

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このバイクにポンと200万円出資するこのオーナーもなかなかの人物とお見受けしました。
もう少し仲良くなってもらうべきでした。

無事に手続きを済ませて、あとは楽しみの吉田うどんを食べに行きます。
背中のゼッケンにチケットがついています。

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いやー、本当に美味いです。
頑張ったあとのご褒美ですね!
300円だせば、チケットがなくても食べることができます。

まだまだイベントは続きそうなのですが、もう満足感で一杯
家で待っている子ども達と妻に早く完走の報告をするべく、帰宅の路につくことにしました。

ホテルに戻り、預かってもらっていた荷物を確認し、お風呂をお借りします。
お風呂の方は、大々的なサービスではないようです。
知っている人だけがお風呂に入れてもらっているという感じ。

帰宅用に着替えて富士吉田駅に向うことにしました。




出場種目 男子40~44歳
距離 24 km
タイム(グロス) 1:57:33
タイム(ネット) 1:57:33

種目別順位 744/930
総合順位 3559/4668

タイムリスト
計測ポイント スプリット ラップ
19km 01:33:57 1:33:57
20km 01:39:15 0:05:18
Finish 01:57:33 0:18:18


これが今回の私の記録
総合順位が遅いのは当然としても、種目別から見ても下から数えた方が早い。
もう少し早いと思っていただけに、がっかり。

来年は、体重をあと5キロは落として、時間短縮を狙います。
1時間30分は。。。

とにかく、私の3年以上にわたる挑戦はこうしてようやく達成できました。
この短い間に父が亡くなったり、私自身激務で過労死寸前になったりでしたが、
なんとなく一区切りがついたような気がします。


長文、お付き合いしていただいた方どうもありがとうございました。
また来年富士山でお会いしましょう!

Mt.富士ヒルクライムへの参加記録(その7)

何度も参加している人はどのあたりのことかわかるのでしょうけど
5合目近くのトンネルを過ぎた辺りで、斜度が緩いところがあります。

多分2%~3%程度なんでしょうけど、それまでの6%の斜度を超える坂を
登ってきた者にとっては、ほぼ平地に近い感覚です。

ここはギアをアウターに入れて、気合いを込めてペダルを踏むのか正解
らしいです。

「飛ばせるから、頑張れ」と声がかかるわけです。

しかし、もうヘロヘロ状態の私です。
脚は残っていましたが、気力が無くなっている状態のダメ男ぶり

やっと休める。。! とばかりに呼吸を整え、
ちょっと、舐めてたよな~なんて言い訳を考えたり。

だんだんと折り返して降りて行く選手も多くなってきて、
みんな、当たり前ですが、元気一杯で「シャー」という感じで降りて行きます。


「この坂を超えたら、ゴールが見えるからね!最後の坂だよ!」

沿道のおじさんに発破をかけられます。


この辺りではもう下山の順番を待っている選手が、右側に待機の列を作っています。
左側には、応援の人が並んでいます。家族なんかもいる方もいるんでしょうね。

確かに、ゴールがあと、数百メートル先に見えます。

でも、もう脚が思うように動かない。

「最後の坂って言ってたよね。。。?」

フィニッシュラインの手前の数百メートルもまた、坂なんです。
しかも結構キビしい。7%くらい??

もう、良く覚えていないけど、、
とにかく、沿道の応援客が居なかったら、絶対に押して歩いていた。

もう、脚が売り切れて、気力も無くなって
小さなプライドだけがかろうじて、「みっともないことはできない」と支えて
いるだけでした。

ヨロヨロと進むので、なかなかフィニッシュラインが近くならない。


「頑張れ、頑張れ」
「もう少しだよっ」
「負けるな」

こんな声が掛かります。

「頑張れってどんなときでも言う日本人って変じゃない?」なんて、
普段はシニカルに考えていることが、いかに格好悪いことかと気が付きましたよ。

苦しいときの応援が、心に染み入ります。
頑張れと言ってくれる人の表情や言葉が脳裏に刻まれます。


スポーツマンや政治家なんかは、この呪文の効果を知っているのかもしれません。


あと、数メートル
脚が回らないからダンシングしようにも、体も持ち上がりません。

本当に、絵に書いたようにヨロヨロとフィニッシュラインを通過しました。


係員が「フィニッシュラインで止まらないでください!!」と叫んでいます。



まだ、止まっちゃダメ?



なんとか、あと数メートルヨロヨロ走って、自転車を降ります。

苦しかった。。。

でも、一箇所給水ポイントで脚をついた以外は一度も止まってないよ。
タイムは。。。
2時間ちょっとかな。 1時間40分なんて目標は無謀だったのかな。。

そんなことを考えながら、下山用の荷物の受け渡しポイントに誘導されるまま
ついて行きます。


目の前には、富士山の頂と休憩所の建物が見えます。

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つづく