(『ゆるキャン△』スタンプラリー ③の続き)
人気アニメ『ゆるキャン△』のデジタルスタンプラリーのチェックポイントの中で、登場キャラクターのパネルが置かれている5か所だけを巡る日帰り旅。
富士宮市、富士市の4か所を巡り終え、最後の5か所目に向かったのですが、ちょっと急がなければならない事情がありました。
最後の5か所目は静岡市にある有名な景勝地「三保の松原」なのですが、キャラクターパネルが置かれている施設の閉館時間が16時半という早めの時間。
電車と路線バスを乗り継いで、ギリギリ間に合うかどうか…という状況でした。
JR清水駅に到着した段階で15時40分過ぎ。
静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」。
国の名勝であり、世界文化遺産「富士山」の構成資産である『三保の松原』の歴史や魅力を詳しく紹介している施設です。
閉館時間に間に合った事に安堵しながら階段を上がり、2階展示室へ。
2階展示室では『三保の松原』の歴史と、将来に受け継いでいくための保全活動が紹介されています。
そんな展示室の窓際に、スタンプラリーのチェックポイント&キャラクターパネルが置かれていました。
キャラクターパネルはリンちゃん。
デジタルスタンプの方は、千明ちゃんでした。
閉館時刻も迫っていたので、ゆっくり館内を見学する事は出来ませんでしたが、屋上の展望スペースから見える富士山の写真だけ撮影。
とりあえず目的は果たしたので、改めて「三保の松原」まで足を運んでみました。
約7kmにも及ぶ美しい砂浜と、数万本が生い茂る松林、そして富士山を合わせた風景は、平安時代から景勝地として愛され、数々の詩歌や絵画の題材とされてきました。
この日も多くの観光客が訪れていて、
よく写真や映像で見る景色ですね~。
空、富士山、杉林、砂浜のバランスを変えつつ、何枚か撮影。
「三保の松原」といえば。古くから語り継がれている羽衣伝説が有名。
その昔、三保の村に住んでいた漁師が、砂浜の松に掛けられていた羽衣を発見。
その美しさに魅了され、持って帰ろうとしたところ、持ち主である天女が登場。
大事な羽衣だから返してくださいと懇願する天女に対し、そんな貴重なものなら宝物にしたいと言って返却を拒む漁師。
それが無いと天に帰れないのです…と泣く天女に、羽衣を返してあげる代わりに天界の舞を見せて欲しいと頼む漁師。
返してもらった羽衣をまとい、優雅に天を舞ってみせた天女は、そのまま天高く舞い上がり、天界へと帰っていきました。
という感じの物語。
1900年代、羽衣伝説を題材とした能舞台「羽衣」に魅了されたエレーヌは、まだ翻訳した戯曲など無い時代に独自の研究を重ね、ヨーロッパで舞踏作品を発表しました。
作品の舞台である三保の松原に思いを寄せ、実際に訪れる事を夢見ていたエレーヌですが、その夢が叶う事なく、35歳の若さで死去。
そんな彼女の想いを知り、意志を汲み取った地元住民によって、1952年、この記念碑が建てられました。