(『ゆるキャン△』スタンプラリー ③の続き)

 

 

 

 

 

人気アニメ『ゆるキャン△』のデジタルスタンプラリーのチェックポイントの中で、登場キャラクターのパネルが置かれている5か所だけを巡る日帰り旅。

 

 

富士宮市、富士市の4か所を巡り終え、最後の5か所目に向かったのですが、ちょっと急がなければならない事情がありました。

 

最後の5か所目は静岡市にある有名な景勝地「三保の松原」なのですが、キャラクターパネルが置かれている施設の閉館時間が16時半という早めの時間。

 

電車と路線バスを乗り継いで、ギリギリ間に合うかどうか…という状況でした。

 

JR清水駅に到着した段階で15時40分過ぎ。

 

 
急ぎ足で駅を飛び出し、15時55分発の路線バスに何とか間に合いました。
 
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気持ちは焦っていながら、キャラクターのマンホールがあると、ついつい足を止めて撮影してしまいます(笑)。
 
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バスで移動する事、約25分。
 
目的地の「三保の松原」に到着した時点で、もう16時20分過ぎ…。
 

 

多くの松が生い茂る林の中を駆け抜け、閉館時間ギリギリで目的の施設に飛び込みました。

 

 

静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」。

 

国の名勝であり、世界文化遺産「富士山」の構成資産である『三保の松原』の歴史や魅力を詳しく紹介している施設です。

 

 

閉館時間に間に合った事に安堵しながら階段を上がり、2階展示室へ。

 

 

2階展示室では『三保の松原』の歴史と、将来に受け継いでいくための保全活動が紹介されています。

 

 

 

そんな展示室の窓際に、スタンプラリーのチェックポイント&キャラクターパネルが置かれていました。

 

 

キャラクターパネルはリンちゃん。

 

 

デジタルスタンプの方は、千明ちゃんでした。

 

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閉館時刻も迫っていたので、ゆっくり館内を見学する事は出来ませんでしたが、屋上の展望スペースから見える富士山の写真だけ撮影。

 

 

とりあえず目的は果たしたので、改めて「三保の松原」まで足を運んでみました。

 

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約7kmにも及ぶ美しい砂浜と、数万本が生い茂る松林、そして富士山を合わせた風景は、平安時代から景勝地として愛され、数々の詩歌や絵画の題材とされてきました。

 

 

この日も多くの観光客が訪れていて、

 

 
白い砂浜には無数の足跡が残されています。
 

 

久しぶりに砂浜を歩いてみましたが、砂が深いのか、私の身体が重いのか、一歩一歩が砂に埋もれて前に進みません…。

 

 
ある程度、波打ち際まで近づいてから、ゆっくりと振り向いてみると、
 

 

よく写真や映像で見る景色ですね~。

 

空、富士山、杉林、砂浜のバランスを変えつつ、何枚か撮影。

 

 

 

「三保の松原」といえば。古くから語り継がれている羽衣伝説が有名。

 

 

その昔、三保の村に住んでいた漁師が、砂浜の松に掛けられていた羽衣を発見。

 

その美しさに魅了され、持って帰ろうとしたところ、持ち主である天女が登場。

 

大事な羽衣だから返してくださいと懇願する天女に対し、そんな貴重なものなら宝物にしたいと言って返却を拒む漁師。

 

それが無いと天に帰れないのです…と泣く天女に、羽衣を返してあげる代わりに天界の舞を見せて欲しいと頼む漁師。

 

返してもらった羽衣をまとい、優雅に天を舞ってみせた天女は、そのまま天高く舞い上がり、天界へと帰っていきました。

 

という感じの物語。

 

 
天女の羽衣が掛けられたと伝わる「羽衣の松」は、現在は三代目。
 
初代の松は江戸時代の火山噴火で失われ、二代目の松は経年劣化によって、平成22年に現在の松へと世代交代しました。

 

というか、初代の松は天女の羽衣が掛けられたから価値があるのであって、直接関係ない二代目、三代目って意味があるのかなぁ…(笑)。
 
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「羽衣の松」から少し離れた場所に建てられた石碑。
 
フランスの舞踏家、エレーヌ・ジュグラリスを記念した碑です。
 

 

1900年代、羽衣伝説を題材とした能舞台「羽衣」に魅了されたエレーヌは、まだ翻訳した戯曲など無い時代に独自の研究を重ね、ヨーロッパで舞踏作品を発表しました。

 

作品の舞台である三保の松原に思いを寄せ、実際に訪れる事を夢見ていたエレーヌですが、その夢が叶う事なく、35歳の若さで死去。

 

 

そんな彼女の想いを知り、意志を汲み取った地元住民によって、1952年、この記念碑が建てられました。