(鳥取城 中編の続き)
7年前、2014年に訪れた鳥取城の話の続きです。
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鳥取城の見どころの一つである「巻石垣」のあるのは、二の丸から一段上がった場所にある「天球丸」。
石段を登っていくと、
見晴らしは良いものの、正直、何も見るものがないように感じる平地に到着しました。
鳥取藩の初代藩主、池田長吉の姉「天球院」の名前に由来する天球丸。
夫と離縁して出戻ってきた天球院が、ここに屋敷を構えていた事から名付けられました。
現在は何も残されていない空き地ですが、その石垣には…
何だ、これ。
半球型というか、お椀型というか、ドーム型というか、奇妙な形状の石垣があります。
なかなか他の城では見た事のない、非常に珍しい「巻石垣」。
カメラのズームで拡大してみると、
小さめの石が密集しています。
巻石垣の真上に移動して、改めて見下ろしてみると、
まるで、モザイクタイルを貼り合わせて造ったような外見です。
江戸時代後期、石垣の崩壊を防ぐためのストッパー的役割で作られたもので、近年になってから再建されました。
ここだけ新しい石が積んであるので、その外見と加えて、明らかに周囲から浮いた、異様な存在に見えます。
この巻石垣があるから「天球丸」。
もしくは「天球丸」だから、こういう半球体の石垣を作った。
どちらかと思いがちですが、全く関係ないというのも面白いですね。
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ただでさえ山陰地方は遠いのに、この御時勢ゆえ、なかなか鳥取まで行くのは難しいのですが、もう一度、改めて訪れたい県の一つ。
特に鳥取や島根は日本神話と関係が深い土地なので、今度は神社巡りで訪れてみたいですね。