前回、ホーチミンシティを訪れたのが2013年2月であったため、約6年ぶりの訪問となりました。
「躍動するアジア」。
この言葉に象徴されるように、6年ぶりに訪れたホーチミンシティで感じたのは、ベトナムの経済発展です。
一人当たりGDPは3000ドル前後と、モータリゼーションの目安である4000ドルに及びませんが、国民間の経済格差もあり、富裕層は確実に増加しており、街中を走る自家用車数は、以前と比較すると確実に増えています。
また、若年労働者数も、日本と比較すると圧倒的に多いことから、夜9時に立ち寄ったマクドナルドでは多くの若者の姿を見掛けました。
私は、旅先では必ずマクドナルドに立ち寄るようにします。
別にマクドナルドのハンバーガーが好きというわけではなく(むしろモスバーガー派なので)、ビックマックの価格によって、購買力平価ベースの経済水準を測るためです。
「ビッグマック指数」と名づけられた、有名な経済指標がありますので、それを参考にベトナムのビックマックセットを注文。
価格は104,000VND(≒480円)。
一方、日本のビッグマックセットは690円。
当然のことながら、日本の経済力を反映して、日本のビックマックセットの方が高いわけですが、購買力平価ベースで考えると、日本の7割程度の経済水準に達しています。
これは、一人当たりGDPで考えて、インバウンドが本格化するのはまだまだ先と考えていた、私の誤った固定観念を覆す客観的なデータです。
雰囲気的にも、2000年代の上海の雰囲気に似ている感じがするので、経済的にブレイクする日は、そう遠くないような気がします。
アジア経済は、やはりこまめに足を運んで、体感しながら、イメージや数字のリニューアルを図っていかないと、とんだ落とし穴にはまるかもしれないと思ったベトナム訪問でした。