詳細は省略するが、義母の逆鱗に触れた。
しかし私は何一つ間違ったことはしていない。
夫がうまく意思疎通をしてくれていれば防げたことである。
しかし父母の機嫌を損ねることを何より恐れる「孝行」息子の夫は、私に譲歩するよう言ってきた。
それですべて丸く収まるから、と。
争いごとが嫌いなので一瞬気持ちが揺らいだが、いや、これだけはどうしても譲れない、ここを譲歩したら私は一生後悔するし、自分を軽蔑するだろう、と思った。
夫と話すが、埒があかない。
だんだん口論になってきて、どちらも譲らない。
そんなとき、電話口から義母が夫に「ご飯食べないの?」と聞いている声が聞こえてきた。
これは一か八か…直接交渉してみるか。
義母に電話をかわるや否や、マシンガンのように喋りまくる私。
普段カウンセリングで喋りまくっているおかげか、自分でも信じられないほど調子よく、次々言葉が出てくる。
これは誰だ…
私はかつて、内向的で口下手な人間ではなかったか…。
なのに目上の人相手に調子のいいことを中国語で喋りまくっている。
人間必死になれば何でもできる。
まさに窮鼠猫を噛む。
義母はベラベラ喋りまくる私の言葉を聞いて、何とか納得してくれたようである。
最後は「わかった」と言ってくれた。
本当に解決したのかどうかはまだわからないが、少なくとも私は自分の信念を貫いた。
後悔はない。