以前、台湾の書店が好きだという話を書いた。
実際に書店に行って本を手に取ったり、雰囲気を楽しんだりするのも好きなのだが、オンライン書店にもオンライン書店の良さがある。
台湾にもいくつかオンライン書店があるが、その中で特に素晴らしいと思うのが『TAAZE 讀冊』。
この書店の最大の特徴は、古本を売り買いできることである。
古本を売りたいと思った場合、まず売る側はオンラインで専用のフォームに売りたい本の情報を入力する。
と言っても入力はとても簡単で、ISBNコードを入力すれば、書名、定価などの基本情報が一瞬で出てくる。
あとは書き込みやサイン、付属品の有無を選択。
自分で希望販売価格を設定することができるが、上限下限があるため、過度に安く売ったり、定価より高く売ったりということはできない。
情報の入力が済んで販売申請を出したら、売りたい本を梱包して指定の送り先に送付すれば、あとは『讀冊』側が内容をチェックして、問題なければ一年間販売を代行してくれる。
本が売れた場合は、一定の手数料を差し引いた残りの売上金が売り手のものになる。
私も何度か利用したことがあるが、特に画期的でいいと思ったところ。
1.自分で売りたい値段を決められる。
2.古本の状態(良好、普通など)が表記されているだけでなく、動画で状態を確認することができる。
3.絶版になった本の情報も掲載されている。
→買う側は「この本がほしい」という希望を出すことができ、売る側は自分が持っている本に需要があるか参考にできる。
この『讀冊』のシステムに出会うまで、私は正直古本にあまり良いイメージを持っていなかった。
新品の本より劣るものを売り買いしているような、そんな感じがしていたのである。
だが今は違う。
ここでは普通の書店で手に入らないものが見つかる。
そして書店で本を買った後も、できるだけ大事に読もうと思うようになった。
いつか自分がこの本を手放すとき、できるだけきれいな状態で次の誰かの手に渡せるように。
ちなみに『讀冊』では新品の本や電子書籍も購入可能である。
店舗はないので、受け取りは宅配やコンビニ受け取りになるが、今見てみたら海外発送も可能らしい。
売る側は自分の納得いく値段で売ることができ、買う側は書店に足を運ばなくても内容を確認してから買える(返品も可能)。
そしてその仲介をする『讀冊』には手数料が入る。
これ考えた人、ちょっと天才すぎないか?