台湾の人はよく物をくれる。
とてもありがたい。
しかし人によっては、それがちょっと困るくらい頻繁な場合がある。
あるいはくれる量が多すぎる。
そしてもらってばかりでは悪いからとお礼をすると、次回は倍返しが待っている(あくまで相手に悪気はない。むしろ善意である)。
それに対してまたお礼をすると、さらにまた返ってくる。
そして気が付けば、物を送っては送られ、送られては送り、という果てしない魔のスパイラルに陥る。
こういう面倒くさい付き合いは日本の田舎などでもよくある。
たとえば香典は遠慮しますと言ってるのに、おかまいなしに是が非でも渡そうとする人。
こっちが世話になったお礼に送ったものに対して、お礼を送ってくる人(こっちは「ああまた借りができた…」とうなだれる
)。
こうなってくるともうありがた迷惑以外の何ものでもない。
話を元に戻して。
台湾で暮らして十数年、私の周りにもこういう倍返し好きの半沢さんたちがいるのだが、そういう人たちにどう対応すればよいのか。
考えた末に出した結論。
相手が何をくれようと、もうお返しをしない。
人から「ケチ」と思われるリスクを冒して、魔のスパイラルを断ち切るのである。
というわけで、多分私は周りの半沢さんたちから「あの日本人はケチだ」と思われているかもしれないが、知ったこっちゃない。
外国でストレスなく暮らすための秘訣は、「郷に入っては郷に従う」などという謙虚な態度じゃなく、多少の厚かましさを身につけることじゃないか。
と最近つくづく思うのである。