多分家を建てる人の多くが頭を悩ますこの問題。

 

私の考えを書いてみます。

 

 

 

信用なくして信頼なし

 

100歩譲って、長年お付き合いのある間柄であれば、信頼してお任せするのも悪くないかもしれません。

 

しかしながら通常はせいぜい1年程度のお付き合いでしょうし、それで良し悪しを見抜ける心眼の持ち主であればまだしも、多くの人にとって見極めというのは難しいのではないでしょうか?

 

 

 

 

そう簡単に信頼できるのか判断できれば、誰も苦労はしません。

 

そうぽんぽんと欠陥住宅が量産さているわけでもないと思いますが、金額が金額なだけに、対策を検討しておくのも悪くないように思います。

 

 

 

報告書が簡潔だ・・・

 

私は建設業じゃなくてIT業なのですが、違うなと感じた部分があります。

 

 

IT業だと「何を確認したのか」細かな報告書を作成するのですが、住宅では予想していましたが、やはりないようですね。

 

どのような基準を設けて、どこまでクリアをしたのか提示して頂けないと、何を確認したからOKなのか、説得力がないですし判断のしようもありません。

 

 

例えばですが、

 

メーカーさん「基準通り大黒柱は太い(4寸)ものを使用しましたので丈夫ですよ」

 

施主「それは安心ですね(8寸ぐらいあるのかな?)」

 

 

例が適切かどうか自信はないですが、何を確認したのか明示して頂けない場合、施主にとっては確認されてないのと同義である、という事ですね。

 

こうなると解決策として、メーカーさんに詳細な報告書を作成して頂くか、もしくは施主自身が設計書も建物も全て確認するぐらいしかありませんネガティブ

 

 

 

公的な仕組み

 

しかしながら、施主自信が判断するのは現実的でないと思われます。

 

そうしたら第三者に頼りたいところですが、実は既にそのような仕組みがあるようですし、なんなら公的な仕組みです。

 

仕組みとは、① 建築確認 ② 中間検査(自治体による)③ 完了検査の3つですね。

 

 

稀にこれらの検査すら行っていないメーカーさんもいらっしゃって、これは流石に問題外ですが、普通は最低限法律を満たしていることは確認されます。

 

・・・まぁこれだけだと物足りないわけですが(笑)

 

 

 

住宅性能評価

 

住宅性能評価と言われてもピンと来ないかもしれませんが、耐震等級3の取得のために多くの人がお世話になっているであろう制度です。

 

 

 

この制度ですが、営業さんに教えて頂いて初めて知ったのですが、設計住宅性能評価と建設住宅性能評価の2種類があります。

 

前者は図面による評価で、「地震などに対する強さ」「火災時の安全」等など10分野を評価して頂けます。

 

後者は実際に現場を確認したり、写真等を用いての確認も行っているそうです。

 

そうですと書いたのはそう聞いたからなのですが、HPには詳細を書いてくれていないので、本当にそうなのかは不明です(笑)

 

 

耐震等級3の取得のためには前者があれば十分なので、前者のみ取得される人が多いようですが、図面と同じぐらい実際の施工も重要ですから、後者も合わせて取得されると良いように思います。

 

実際私たちは、この制度を利用しています。

 

Dim Houさん@Pixabay

 

後者を取得しておくのは他にもメリットがあって、

 

 

請負契約・売買契約に関する当事者間の全ての紛争の処理を扱います。

紛争処理の手数料は1件あたり1万円です。

万が一の際に、弁護士会に格安で仲裁をお願いできるようになりますニヤニヤ

 

 

 

 

ホームインスペクターさん

 

個人的には、ホームインスペクターさんにお願いするのが一番だと思います。

 

実は打ち合わせの最終盤あたりで営業さんに、ホームインスペクターさんについて打診してみたのですが、

  1. (言われたわけではないが)今からホームインスペクターさんを入れるのは段取り的に大変そうと感じた
  2. 建設住宅性能評価を紹介された

ので、お願いする事はありませんでした。

 

 

欠陥住宅を防ぐためには、家が建った後に検査するのでは手遅れで、都度適切なタイミングで確認&手直しが必須です。

 

最後の最後で「この基礎が・・・」となってしまうと、施主としては建て直しを希望したいですが、メーカーさんにとってそう簡単には応じられませんので。

 

 

本来、検査や確認はそれなりに手間暇がかかりますので、その分費用にも跳ね返ってきます。

 

しかしながら、こういった地味な部分はなかなか理解が得られない(もしくは説明が手間?)ので、見積書にはなかなか載っていないと思います。

 

 

ホームインスペクターさんにお願いするという事はハウスメーカーさんにとって、

  1. 検査・確認費用を施主が追加で負担してくれる
  2. 施主(素人)の的外れな指摘ではなく、プロの的確な指摘が期待できる
  3. 最終段階のやり直しという無茶振りではなく、やり直ししやすい段階での指摘が期待できる

という事で、双方にものすごくメリットがあると個人的には思っています。

 

 

 

だって・・・最終段階での指摘って、ほんと対応が難しいんですよね・・・チーン

 

 

 

余談ですが、一条工務店さんはうどんの国地域では、ホームインスペクターさんが入った実績がないそうです。

 

少ないだろうとは予想していたのですが、とても意外でした。

 

あと、ご相談はお早めにという事を個人的にはオススメします(笑)

 

 

終わり。

 

 

以下、トラブル対策系の話です。

 

 

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