一応、前回の続きです。

 

 

 

前回冒頭で、

「次世代省エネルギー基準の家」と「一条工務店さんの家」を比較すると、31.5万円の冷暖房が3分の1の10.8万円で済みます。

 

30年だと621万円の差なので、建築費が少し高くても十分ペイできますね。

 

と書きました。

 

ちなみにこの金額は、公式HPで謳われている数字です。

 

 

今回はこれを分析してみたいと思います。

 

 

 

 電気代の平均

 

みなさん、電気代の平均値はご存じでしょうか?
 

 

家計調査によると、全国平均10.8万円(うどんの国12.5万)だそうです。

 

ついでに、ガス代は全国5.0万円(同3.6万円)で、上下水道料は全国5.0万(同4.4万円)です。

 

私達の場合は電気代4.9万+ガス代5.6万+水道料5.5万なので、平均に比べて電気代は異様に安く、ガス+水道は高い事が分かりました。

 

これが引っ越した後に、どう変わるのか楽しみにしていますニコニコ

 

 

 

・・・本題からずれました。

 

ポイントは電気代の平均が10.8万円なのに対して、「次世代」の冷暖房が31.5万、「一条」の冷暖房が10.8万というところですね。

 

前回の記事によると電気代の28%が冷暖房費のはずなので、冷暖房って本来は数万円に収まって欲しいところですが、どちらの家もかなり大きいです。

 

これでは「一条」の冷暖房が安いので建てたい!というより、どちらも高いので避けたい!が正解となってしまいます(笑)

 

 

 

 なぜ高いの?

 

少なくとも2つ原因が考えられます。

 

1つは延床面積の大きさです。

 

HPに「延床面積:44.46坪」と記載されていますが、下の調査によると平均値は37.7坪なので、少し大きいですね。

 

 

床面積と冷暖房が正比例するわけではありませんが、広いと電気代は増えますネガティブ

 

 

 

そしてもう一つは、エアコンの能力です。
 

HPに「冷房能力:COP3」「暖房能力:COP2」という記述がありますが、ちょっと低いみたいですね。

 

 

三菱さんの下位モデルでさえ、【冷房】標準出力時3.36、最大出力時2.98、【暖房】標準出力時4.68、最大出力時2.97ありますし(なんならAFPは5.8)、上位モデルはもっと効率が良いです。

 

能力と電気代は反比例するので、能力が低いと電気代は増えますゲッソリ

 

 

 

 

 適正な金額は?

 

適正というのもおこがましいですが、HPの冷暖房費を強引に計算しなおしてみました。

 

一条工務店さんに計算していただいた我が家の設計上の「一次エネルギー消費量」の資料をもとにしつつ、平均的な延床面積の場合の記述に書き換えると、

「次世代」と「一条」を比較すると、15.4万円の冷暖房が3分の1の5.3万円で済みます。

 

30年だと303万円の差なので、建築費が少し高くても十分ペイできますね。

 

621万円差が303万円差に圧縮されてしまいました・・・泣くうさぎ

 

 

 

 そもそも

 

HPに「冷房設定:全居室エアコン」「暖房設定:全館床暖房」と記述がありますが、「次世代」の人は冷暖房費だけで15.4万円もかかるようであれば、普通諦めます。

 

人がいる間だけ冷暖房して、いないときはオフにします。

だからこそ、電気代の平均は10.8万円に収まっているのです。

 

同じ条件で比較するともちろん差が生まれるのですが、現実にはそこまで差が生まれません。

 

 

 

 高断熱なら省エネ?

 

ここからは簡単にURLの紹介をしたいと思います。

 

 

さとるパパさんの分析によると、「高断熱住宅ほど暖冷房費が安くなる傾向はあるが、その差は大きくない」ようです。

 

低断熱だと出来るだけ節約しようとするのに対し、高断熱だと24時間冷暖房をし始めるのが一因かもしれませんね。

 

快適になるのは間違いないですが、電気代が安くてお得かと言われると、やはり疑問符がつくようです。

 

 

 

 ローコストハウスメーカーは?

 

快適な生活(高断熱)をしたくて、ローコストメーカーを諦めている人に朗報です。

 

(私のことだよ!もっと早く知りたかった泣き笑い

 

 

 

 

chelseaさんの記事によると、ローコストメーカーでも全館24時間冷暖房は可能だし、電気代も標準レベルだと思います。(断熱性はZEHレベルのようです)

 

やはり電気代の差は大きくなく、建築費の差を電気代の差で埋めるのは難しそうです。

 

 

 

 最後に

 

という訳で、数字での比較は現実的ではない気がするなぁというのが私の考えとなります。

 

高断熱の方が快適です!なら理解はできるのですが・・・。

 

もちろん数字を出せるなら、そちらの方が説得力は抜群なので、適切な場面であればどんどん使用して頂きたいと思っています。

 

 

おわり

 

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