データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア.ジャーナル情報によって復旧するときの処理時間が平均して約2倍になる。
イ.フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
ウ.フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる
エ.フルバックアップ取得の平均実行時間が約2倍になる。
【解説】
データベースは、データを共有利用する目的で使用するため、データにアクセスできなくなるとその被害は大変深刻です。
特に物理ファイルが破損した場合、ファイルに新しくデータを書込むことができなくなるだけでなく、格納していたデータも失われてしまいます。
どのようなデータベースシステムであれ、障害が発生する可能性はゼロではないので、データを失わずに復旧できる仕組みが必要です。
普段から障害に対する備えとして以下のファイルを用意するのが常です。
1)フルバックアップファイル
2)フルバックアップファイル取得後の変更履歴
1)フルバックアップファイルは、データベースのファイル構成を含めでデータ全体のコピーととらえますが、変更処理が起こるたびににフルバックアップを行うと負荷が大きいため、一定間隔で取得し障害に備えます。
それでは、常はどうするかというと、2)変更履歴を残すのです。これが、ジャーナル情報とかログファイルと呼ばれるものです。
例えば、毎日 夜中の3時(24時間間隔)ににバックアップファイルを取得しているシステムがあったとします。
そうすると、17時に障害が起こった場合、フルバックアップのみだと、バックアップのリストアをしたとしても、バックアップ取得終了後の更新内容がすべて消えてしまうことになります。
そのため、変更履歴(ジャーナル情報)をもとに、バックアップ取得後の処理を再実行していくのです。
これが、おおまかなデータベースのリカバリー(復旧)作業になります。
ここで問題文にもどりますが、
「データベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。」
とは、例でいえば、
「今まで24時間間隔でおこなっていた処理を48時間間隔にした」
と いうことです。
この結果どうなるかというと、バックアップファイル自体のサイズは、データベースの最初の設計の段階でサイジングされていると思いますので、大きく変動することはないと考えられます。
変わるのは、ジャーナルファイルのデータ量です。
一日分ですんでいたものが二日分となるのですから。
よって、ジャーナルファイルのデータ処理に要する時間(バックアップファイル取得後の変更処理の再実行の時間)が増えると予想されます。
【解答】ア





