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早朝。
いつもの通り台所を片づけておりました。
寒い朝でした。
流しを拭き、テーブルを拭き、
オーブントースタと電子レンジを拭き、
簡単に床を掃く。
たったそれだけの作業で体は冷え、
手は悴んでおりました。
冬の初めの早朝、
そんな外気が
開け放った掃き出し窓からも
感じられました。
5月から
漢方治療とステロイド離脱を続けております。
(マンネリなオープニングでごめんなさい)
両手に
治療を始める前から
免疫異常のため
季節外れのあかぎれができておりました。
最近、ステロイド離脱の影響か
あかぎれは増え、
傷は深まっています。
最近、季節の変わり目のせいか
時折ひどい眠気に襲われます。
悴み、あかぎれの出来立ての
握力は低く、
掃除のあと気の緩みか
眠気は抗いがたい。
そんなときでした。
白湯を沸かすために
鍋を火にかけ、
蓋を締めようとしたのですが。
蓋を取り落してしまいました。
取り落した蓋は
自然落下で床に…
床に落ちればよかったのですが
わたしの
左足の親指の爪の付け根に落ちました。
たかがステンレス、
されどステンレス。
鍋蓋といえど加速度がついたステンレスが
床面に垂直な角度で
爪の付け根に落下したのです。
遠のく意識の中
明け鴉の声が虚しく響きました。
数日後、
わたしの左足親指の爪に
爪下内出血のため、

黒い弓張月が現れました。
(汚い足で御免なさい)
鍋蓋は無事でした、
さすがステンレス(笑)