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目の前にあるのはいつに変わらぬ田舎の空です。
秋風索漠、暗澹たる曇り空を背に
電柱さえ為す術もなく立ち尽くしているかのようです。
「…千々に物こそ悲しけれ我が身ひとつの秋にはあらねど」
淋しく思っておりましたら目の前を黒いものが横切りました。
鴉です。
鴉が窓に背を向けて留まりました。

辺りを見回しています。
鴉は何を見ているのでしょうか。
ああ羽根を広げて飛び立ってしまう…!
と思いましたら
少し場所を変えて、

少し高いところに泊りなおしました。

けづくろいをしているようです。

後ろから見ると、黒い脚がかわいらしい様子をしています。
少しズームしてみましょう。

また首を回して左右を見ています。
丸い頭がかわいらしく見えています。
ああ!
飛び立ってしまいました。
後に残ったのは
曇り空。
もうすぐ日暮れです。
ご近所の犬が頻りに鳴いています。
「秋の日の
鴉の羽撃きの(←字足らず)
身に沁みてひたぶるにうら悲し…」
そんな気持ちになってまいりました。
秋ですね。
猫も杓子も犬も詩人(もどき)になるようです(笑)