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変化する色が好きです。
例えば
夜明け前から夜明けにかけての空の
時間的な諧調。

白み始めてから色づくまでの
変わっていく色が好きです。
地平から中天へ
空間的な諧調にも惹かれます。
石なら変色性のあるもの。
例えばアレキサンドライト。
青緑色系スペクトルが強い光(太陽光、蛍光灯)では暗緑色系
赤色系スペクトルが強い光(白熱灯、蝋燭)では赤色系に
色が変わって見えるそうです。

変わる、というところに惹かれます。

この変化は、アレキサンドライトが
・黄色系の光と青色系の光を吸収する(→反射しない)。
・赤色系と緑系を反射する(→人がいろとして知覚することができる)。
という性質を持っていることに由来するそうです。
因みに、
暗緑色にみえるのは緑に赤が混じるため、
暗い赤として知覚されるから、ということなのだそう。
(画像は祖母の形見、合成アレキサンドライトの指輪。
今はもう廃れてしまった方法で作られているそうです。)
猫の目も、
色が変わって見える場合がありますね。
猫によっては
明るい場所では緑、暗い場所では金、
など
光の強さによって目色が変化する目を
持っていることもありますね。
(昔家にいた黒猫(♀)がそうでした。
可愛がっていた雉虎猫の目は、

グリーン系に見えたり
ゴールド系に見えたりしたのですが、
光との関係はよくわからないままでした。
時にはキャッツアイのように、
ゴールド系に見える目に

シャトヤンシーのような効果が浮かび上がって見えることがありました。
石の色の変化は光学的な理由によるものですけれど、
猫の目色の変化にはどんな理由があるのでしょう。
現実に、生理的な変化が猫の目に起きているのか
それとも
石の色の変化と同じように
光学的な理由で色が変わって見えるのか。
わかりませんが…
(猫本に当たってみたりwebで検索したりしたのですが、
今もって答えに行きあたっていないのです)
変彩する猫の目に惹かれます。
移り変わる色が好きです。
猫が若くして他界してしまったせいか
色、それ自体の美しさ以上に
色が変わっていくはかなさが
好きです。