beads exit 01 アミュレット(いろくず) | feelsayo 2 

feelsayo 2 

猫を眺め 猫を被る日々。  
内心 ・・・ です。

「いろくず」、という名のチャームを作りました。

手持ちの古い材料で、自分なりに、なのですが。


「いろくず」とは一般に「うろこ(鱗)」

あるいは

鱗あるもの(「魚族」など)を意味する言葉のようです。


鱗翅類(蝶、蛾など)を表す用例もあるのでしょうか。

寡聞にして存じません。

鱗翅類を「いろくず」と呼ぶ感覚に惹かれます。


蝶は「復活の象徴」、「死者の魂を運ぶ」、「彼岸と此岸を行き来する」などと言われるようです。

それでは、蛾は…?


蝶が

彼岸と此岸を行き来するものなら

蛾は

異界と現を往来するのでしょうか。


蝶よりも儚げに飛ぶ薄翅燕蛾などをみていると、ふと

そんな戯けた由無し事が去来しないでもありません(笑)。


feel sayo 2 昭和的外猫日記-amulet3





覚書


大切に思っていた黒猫(♀)がいなくなったとき、

金属ビーズで石(…硝子かもしれません)をフレーミングしたものをいくつか、作りました。


2011年12月9日、雉が他界したとき、

そのうちの三つ、

「ものくず(ローズクォーツ・ラウンド)」、「ものくず(グリーンアベンチュリン・ラウンド)」

「MONO(タイガーアイ)」を

雉と一緒に埋めました。


そんなことがあったせい、でしょうか。


2011年01月02日に夢を見ました。

アミュレット (夢一夜 弐拾弐)


夢で、覚め際に、


仔猫のためにアミュレットを作らなければならない、

雉の墓には「ものくず(紅水晶)」、「ものくず(緑色砂金水晶)」「MONO(虎目石)」を埋めた。

同じようにしてやりたいがそれは叶わないから

せめて「鍵」をつくらなければ


というようなことを思ったのでした。


そんなことがあったからでしょう、


feel sayo 2 昭和的外猫日記-amulet


1月の23日に、アミュレット(鍵) を二つ、作りました。


金古美色の「鍵」が2010年12月9日に他界した雉虎猫の、

銀色の「鍵」が2010年3月にアメリ猫 の、イメージに擬えたものでした。


(アメリ猫は生前、雉の姉のような母のような女友達であったように見えました。)


その後、銀古美色の金属ビーズでアミュレット「鍵」を作りました。

それは、アメリ猫と仲が良く、雉虎猫にも友好的だった

白地に鯖府の猫 のイメージに擬えたものでした。


彼女が2011年2月16日に他界したためです。


3月1日、自分は古いネックレスを解き、

3つの「鍵」をネックレスの形に仕立てました。


feel sayo 2 昭和的外猫日記-amulet2


古い脆いビーズでつくったため、アクセサリーとしての実用性はありません。


その後自分はチャリティーアイテムとして販売された

「MONO」を静哉 氏のサイトで購入しました。


それで充分だったはずなのに、

それでもまだ蟠りは解けずに残ってしまったようでした。


結局自分は、




チャーム「天使の卵」(レシピは静哉 氏によるもの)とネックレスを解き、

古いイヤリングのアゲート(瑪瑙)を外し、

自分なりに「いろくず」を作った…


「いろくず」は本来、ラウンドカボションをフレーミングするデザインです。


自分の手元にあった石はオーバルのカボションでした。

ですから

わたしの作った「いろくず」のフォルムには

正規版「いろくず」の、完璧なバランスは再現されておりません。


それはそれで構わないのです。

「鍵」も「いろくず」も、

完璧を目指すために新しい石を手に入れるより

手元にある古い石を生かす方がうれしく思われるのです。



だからなんだ、というのでしょうか?

自分でもわかりません。


二つの鍵を作った頃、

言葉の綾ではなく、


奈落が口を開けている

胸が痛い

胸を突かれる


そんな感覚が生理的に生じておりました。


その感覚は薄らぎながら静かに蟠っています。



(「いろくず」「MONO」は静哉 氏のデザインになるものです。

「MONO」のレシピは著作『Beads Style Cool 2』に、

「いろくず」のレシピは雑誌に『My Beads Style 9』

掲載されています。

尚、

現実には「鍵」も、「MONO」も「いろくず」も、

アミュレットなどではなくビーズでつくるチャームです。)


feel sayo 2 昭和的外猫日記-a piece of beads