(夢一夜 拾捌) | feelsayo 2 

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猫を眺め 猫を被る日々。  
内心 ・・・ です。

遅い午後の、

まだ日暮れには遠い、埃っぽい時間だった。


猫寄セ(家人1)は引っ越しの疲れと暑さに苛立ち、

自分は疲れと不安に気力を無くしていた。


雉虎猫が右腕に怪我をし、痛ましい様子で帰宅した。

雉虎猫は穏やかに微笑んでいるような表情をして

広く開いた窓越しに自分を見上げた。


自分は、

「雉!」

と、呼びかけ、駆け寄った。

雉虎猫は静かな、優しい様子をしていた。


猫寄セは

「この大変な時に何をしているのか」

と、声を荒らげた。


猫寄セの言うとおりだった。


生活の見通しは立たず、頼る人ももはやいないのだった。

引っ越し作業さえいつかたづくとも知られない様相だった。


自分は雉虎猫の背を撫でながら打ちのめされた思いで鳴いた。

もはや逃げ道はない、自力でやっていくしかないのだ



…というところで目が覚めた。

(2010年8月20日 午前1時17分)


珍しく微熱もなく、寝汗もかいていなかった。

妙にはっきりと目が覚めてしまった。

なぜか久しぶりに頭痛が収まっているせいかもしれない。

(足と膝の具合、何とかならないものかと思う。)