中秋の名月に (雉虎猫411・下) | feelsayo 2 

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猫を眺め 猫を被る日々。  
内心 ・・・ です。

2009年10月3日(土)・下


午後7時15分

月明かりの庭は普段より明るかった。

雉虎猫は居間の壁の隅の発泡スチロール箱の上に

軽く丸まった。


猫被リが雉虎猫に近付いた。


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雉虎猫は上体を起こし、鳴いた。


猫被リは雉虎猫を撫でた。

雉虎猫は首を下げ、目を細めた。

直ぐに坐り直し、発泡スチロール箱から犬走りに降りた。



7時16分

雉虎猫は居間の沓脱石に上がった。


雉虎猫はアルミサッシの桟に手を掛け、居間と寝室を覗きこんだ。

雉虎猫はアルミサッシの桟から手を下し、猫被リの前に立った。


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雉虎猫は居間の掃き出し窓を見上げ、鳴き、猫被リを振り返り、鳴いた。

雉虎猫は一緒に居間に入りましょう、と提案しているようだった。

が、

それはこの時間、できない相談だった。

猫被リは雉虎猫の背中を撫で、宥めた。



7時19分


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雉虎猫は再びアルミサッシの桟に手を掛け、立ちあがった。

今度は雉虎猫は、

簡易温室の屋根か、

居間の窓硝子の高い所を気にしている様子に見えた。


7時20分

雉虎猫は簡易温室の入口へ向かった。


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雉虎猫は入り口で、入口の敷居に手を掛け、高く伸びあがった。

雉虎猫は簡易温室の上の方を気にしているようだった。



7時22分


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雉虎猫は簡易温室の2階((下から2段目)入り口側)に飛び乗った。

簡易温室の2階(入り口側)には大きなアロエの鉢などが置かれていた。


雉虎猫はいつから、簡易温室の2階(下から2段目)
に飛び乗るつもりでいたのだろう。


先ず、

アルミサッシの桟に手を掛けて簡易温室の2階(下から2段目)眺め、

次いで

敷居に手を掛けて背伸びをして簡易温室の2階(下から2段目)眺め、

雉虎猫は十分に目測をし、飛び乗るべき隙間を見定めたのかもしれなかった。



7時22分

雉虎猫は簡易温室の二階(入り口側)の床の端で坐り直し、体勢を整えた。


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雉虎猫は簡易温室の二階(入り口側)の天井に手をつけるような格好で、2足で立ち上がった。


雉虎猫は簡易温室の二階(入り口側)の壁際に坐り、辺りを見回した。

右側(壁側)を見、左側(簡易温室用段ボール箱が置かれている側)を見、

天井を見上げし、雉虎猫は興味深げにあちこち眺めまわした。



7時23分

雉虎猫は、簡易温室の二階(入り口側)から二階(段ボール箱側)に移った。

雉虎猫はアロエの鉢の手前の狭い隙間を用心深く通り、二階(段ボール箱側)に移った。


二階(段ボール箱側)には、簡易温室の日除け用シーツなどが置かれているだけだった。


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雉虎猫はシーツの上に上がり、体の向きを変えた。


7時24分

雉虎猫は二階(入り口側)に戻り、二階の床の端に坐った。


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雉虎猫はそこから、夜の庭を眺め、夜空を眺め、振り返って寝室を眺めした。



7時25分

雉虎猫はアロエの鉢の前の隙間を通り、

二階(段ボール箱側)に移った。


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雉虎猫は日除け用シーツの上に坐り、辺りを眺めまわした。



7時28分


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雉虎猫はアロエの鉢の前の隙間を通り、二階(入り口側)に戻った。


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雉虎猫は二階の床の、アロエの鉢の前の狭い隙間に坐り、辺りを眺めた。



7時34分


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雉虎猫は簡易温室の二階から地面に跳び下りた。


雉虎猫は居間の壁の隅に置かれた発泡スチロール箱の上に坐った。


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雉虎猫は壁の高いところを一生懸命に見上げた。



7時35分

雉虎猫は居間の壁の隅に置かれた発泡スチロール箱の上で


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香箱を作った。

やがて雉虎猫は段ボール箱を降り、庭を横切り

狭い家庭菜園に入って行った。

雉虎猫は暗がりの中で動き回っているようだった。



7時42分


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明るい月が東の空高く上がっていた。


雉虎猫は庭を横切って猫被リの足許に近付き、軽く擦り寄った。


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雉虎猫は何事か考える態で庭に坐った。



8時1分

雉虎猫は再び簡易温室に向かった。

雉虎猫は真直ぐに簡易温室の段ボール箱に向かった。


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雉虎猫は段ボール箱には入らず、段ボール箱の蓋に上がった。


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雉虎猫は、簡易温室の二階(入り口側)に両手を掛け、2足で立ち上がった。

そしてその侭、簡易温室の二階(入り口側)に上がった。


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雉虎猫は簡易温室の二階に坐り、辺りを眺めまわした。

そして簡易温室の三階(段ボール箱側)の床に手を掛け、上がり込んだ。


雉虎猫は叱られた。

雉虎猫は猫被リ(ことsayo)に抱き抱えられ、

簡易温室の三階(段ボール箱側)から無理やりに外に出された。


猫被リに抱きあげられた侭、雉虎猫は叱られた。

雉虎猫は腕の中で踠がず暴れず、神妙な様子で目を逸らしていた。


猫被リは雉虎猫を地面に降ろした。

雉虎猫は速足で庭を立ち去った。



8時6分

雉虎猫は勝手口へ行った。


猫皿の水。


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雉虎猫は猫皿の水を飲み終え、

辺りの物音などに注意を向けながら、あちこち見まわした。



8時7分


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雉虎猫は勝手口階段の前を通り濡れ縁側へ歩いた。

雉虎猫は勝手口側と濡れ縁側との段差手前に坐り、


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様子見をした。



8時8分

雉虎猫は段差を降り、門扉下の隙間を潜り抜けた。


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雉虎猫は溝板に坐り、少しの間様子見をした。

通りを三叉路の方へ歩いて行った。



9時16分

雉虎猫は簡易温室の段ボール箱で丸くなっていた。


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雉虎猫はよく眠っているようだった。



9時18分

雲が多くなった空に


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月(月齢凡そ14.7)が見え隠れしていた。



附記

雉虎猫様簡易温室。


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左側が寝床用段ボール箱。右側が出入り口。

左側3階立て、右側2階立て。

左側の3階に仕舞ってあった殺虫剤などを別の場所に片付けた。


2008年10月3日(金) ちょうう46日目


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2008年10月3日(金) 秋宵一刻 priceless (雉虎猫・46)