２００９年５月３１日
午前５時前
雨が降っていた。
雉虎猫は居間の沓脱石に上がり、鳴いた。
猫被リは掃き出し窓を開け、雉虎猫を撫で、話しかけた。
そしてまた、窓を閉めてしまった。
雉虎猫は簡易温室の傍らに置かれた発泡土ロール箱に入り、雨を凌いだ。
５時過ぎ
猫被リは居間の沓脱石の方へ、雉虎猫を迎えに行った。
寝室の沓脱石のところで、雉虎猫は猫被リの足許に擦り寄り、猫被リを見上げた。
（いつの間にどこから現れたのか、猫被リにはわからなかった。）
雨の中、猫被リと雉虎猫は濡れ縁へ向かった。
朝食：成猫用ドライフード肥満猫用ライト 約３０ｇ
約５ｇ猫分け
雉虎猫は食後暫く、濡れ縁の段ボール箱に坐っていた。
５時５０分
猫被リは雉虎猫を迎えに、外に出た。
雨脚が強くなっていた。
濡れ縁の段ボール箱にはもう、雉虎猫の姿は無かった。
猫被リは段ボール箱を、雨の掛からない寝室の沓脱石の前に移した。
雉虎猫はやはり、何処からともなく現れた。
猫被リと一緒に台所に入った。
雉虎猫は猫被リに擦り寄り、空腹を訴えて鳴いた。
間食：成猫用ドライフード肥満猫用ライト 約５ｇ＋２粒（先程の猫分け分と昨日の猫分け分）
完食。
食後、雉虎猫は床で長い毛繕いをした。
やがて雉虎猫は猫被リの向かいの椅子に上がり、そこでもまた、
長い毛繕いをした。
６時１８分
雉虎猫は三和土の前に坐り、台所の扉を見上げた。
猫被リは台所の扉を開けた。
雉虎猫は暫くの間、雨の降る外の様子を眺めた。
そして仕方無さそうに台所に戻った。
雉虎猫は台所の隅かテーブルの下辺りに落ち着いたようだった。
６時２３分
雉虎猫は物陰を出、猫被リの傍に行った。
雉虎猫は空腹を訴え鳴いた。
間食：猫飯 （白米ティースプーン１杯＋鰹節）
完食。
食後雉虎猫は伸びをし、三和土の方へ行って坐った。
雉虎猫は三和土の前に坐り、猫被リは台所の扉を開けた。
強い雨が降り続いていた。
雉虎猫は台所に戻り、所在無げな様子をした。
猫被リはコルク栓を取り出し、雉虎猫の前に転がした。
雉虎猫はコルク栓で遊び、
そして、
直ぐに飽きてしまった。
６時３１分
雉虎猫は台所の三和土の前に坐った。
猫被リは台所の扉を開けた。
雉虎猫は猫皿の前に立ち、水を飲んだ。
飲み終えると、
雉虎猫は身をひるがえし、台所に飛び込んだ。
雉虎猫はコルク栓に飛びついて戯れ、
雉虎猫は家具の隙間に手を差し込み、
家具に捕まって２足で立った。
そして、
飽きた。
雉虎猫は床に坐り、猫被リを見上げた。
雉虎猫は、途方に暮れたような表情に見えた。
雉虎猫は猫被リの椅子に飛び乗った。
そして丁寧に毛繕いをした後、
香箱を作ってうとうとした。
７時
猫被リはコーヒーを淹れた。
雉虎猫は顔を上げ、薄目を開けて猫被リを見た。
雉虎猫は猫被リの目を見
にゃー
と、静かに、一声鳴いた。
牛乳のパックは殆ど空だった。
猫被リは猫皿にパックに残っていた、少量の牛乳を入れた。
雉虎猫は困惑した様子で猫皿を見た。
猫被リは新しい牛乳パックを開け、１０ｍｌの牛乳を猫皿に注いだ。
雉虎猫は直ぐに椅子を飛び降り、牛乳を飲み始めた。
間食：牛乳 約１０ｍｌ
雉虎猫は丁寧に猫皿を舐め、舐め終わると台所の三和土の前に坐った。
猫被リは台所の扉を開けた。
７時９分
雉虎猫は素早く台所を出、庭を横切り、居間の壁の隅に行った。
雉虎猫は
居間の壁の隅に置かれた段ボール箱に鼻を寄せ、においを嗅ぐような仕草をした。
雉虎猫は箱に飛び乗り、箱に潜り込んだ。
雨は止みそうにはになかったが、
雨脚は少し、弱くなったようだった。
８時
雉虎猫は、
居間の壁の隅に置かれた段ボール箱の上で寝ていた、
らしい。（竜胆こと家人３・談）
８時２０分
雉虎猫は
簡易温室の段ボール箱の中で、丸まって眠っていた。
雉虎猫は熟睡しているように見えた。
雨脚は穏やかになり、静かに降り続いた。
04:44pm
晴れ。
目覚め、掃き出し窓から居間へ。
閉ざされたドアの前で当惑顔。
カーテンの陰に隠れ、
デジカメの紐に戯れる。
後、外へ。
庭を通り、濡れ縁へ。
途中、
浴室用マットで爪を砥ぐ。
庭に戻り、つつじ（躑躅）を眺める。
庭を去り、濡れ縁に飛び乗り、辺りを眺める。
猫被リに駆け寄り、空腹を訴える。
猫被リ、納豆を取りに台所へ。
雉虎猫、伴走。
間食：納豆 数粒
完食。
06:33pm
濡れ縁の上、リサイクル用新聞紙の束に坐る。
月。
06:34pm
青鷺。
リサイクル用新聞紙の上に坐り、辺りを見る。
香箱を作り寛ぐ。
後、
外出。
04:44pm
帰宅。濡れ縁に上がり、空腹を訴え鳴く。
猫被リ、猫皿を取りに外の流しへ。
雉虎猫、伴走。
間食：豚腿肉(切り落とし) 約４０ｇ (レンジ加熱)
完食。
伸び。
04:53pm
斜向かいの家へ走る。
階段を駆け上がり、玄関へ。
コンクリリートの塀に飛び乗り、歩く。
コンクリート塀の上で何かに興味を惹かれた様子。
コンクリート塀を引き返し、煉瓦米に飛び降りる。
庭へ。
05:05pm
帰宅。
濡れ縁の上に置かれたリサイクル用新聞紙の束の上で、欠伸。
後、
外出。
05:20pm過ぎ
濡れ縁に上がり、空腹を訴え、鳴く。
猫被リ、猫皿を取りに外の流しへ。
雉虎猫、伴走。
05:25pm
夕食：成猫用ドライフード肥満猫用ライト 約２０ｇ
約５ｇ猫分け
食後、
隣家との段差(約７０cm)を跳び、外出。
05:35pm頃
蜥蜴を携え、隣家との段差を飛び降り、帰宅。
隣家との段差の前(外の流し～濡れ縁の、前辺り)で疑似狩り。
枯れ草を積んだ辺りを選んで疑似狩りをしているらしい。
05:45pm頃？
疑似狩り終了
05:53pm
門扉の下を潜り抜け、通りの様子を見る。
後、
外出。
雲は多いが、雲間からの日差しで明るい。夕暮れ。
07:00pm前
白猫、庭を通過。
雉虎猫、濡れ縁の段ボール箱に坐り、眺める。
後、
猫寄セと庭で遊ぶ。
猫寄セの降る紐を追い、飛び付く。
猫皿の水。
08:00pm頃
白猫、庭を
向かって左(隣家側)から右(道路側)に向かって歩く。
08:00pm頃
居間の沓脱石の上に坐り、居間を眺める。
掃き出し窓を開けても居間に上がろうとせず。
沓脱石のの向かって右に降りる。
今の壁の角に置かれた段ボール箱に潜り込む。
08:06pm
上弦の月。
08:10pm頃
居間の沓脱石の上に坐り、居間を眺める。
掃き出し窓を開けても居間に上がろうとせず。
沓脱石の向かって左の方に降り、
暗がりに姿を消す。
09:19pm
簡易温室から猫の喧嘩の声と(ガタガタと壁や床を揺らすような)物音。
雉虎猫、簡易温室の段ボール箱の中に立ち、緊張の様子。
怯えた様子は無く、冷静。
月に叢雲。
11:00pm
眠（簡易温室、段ボール箱）
自宅の庭同様、
自分用の寝床もまた、無条件に自分固有のテリトリーになるものではないらしい。
午後９時２０分頃、
迷惑な訪問者が去った後、
雉虎猫は簡易温室の段ボール箱の中に立ち、
周囲に警戒の目を向けていた。
屋内に入る気も、別の段ボール箱に移る気もない様子だった。
猫として、自分固有のテリトリーを自力で守る、ということだろうか。