機能不全家族という言葉を、この歳になって初めて知りました。


機能不全家族とは、家庭内で弱い立場にある人に対して、身体的または精神的ダメージを与える機会が日常的に存在している家族状態のことです。

家庭内でダメージを受けやすいのは、子どもや高齢者など弱い立場の人です。虐待や育児放棄(ネグレクト)のほか、親の依存症、家族同士の不仲や対立、貧困、子どもへの過剰な期待なども含まれます。

(ネットより抜粋)


父はいわゆるアル中で、暴れると手がつけられず、よく母と喧嘩してました。

怒鳴り声と物が壊れる音、金切り声、母の鳴き声…

幼い頃は、襖を少しだけ開けて、

両親が喧嘩する様子をドキドキしながら見ていました。

母が殴られそうになると、それを止めるため、部屋から飛び出すのですが、「子供はすっこんでろ!」と、吹っ飛ばされたもんでした。

父は飲んでない時は、非常に無口で大人しいのに、お酒を飲むたびに人格が変わったようになります。

なぜそう変貌するのか、不思議でした。


母は助けが欲しかったのでしょう、

家に訪れた品の良い姉妹と聖書研究をする様になりました。

バプテスマを受け、大勢の仲間に受け入れられて、寂しくはなさそうでした。

姉妹達と会って話している時は、よく楽しそうに笑ってました。


母はバプテスマを受けしばらくすると、

子供達に道具を使って、協会推奨の鞭打ちをするようになりました。

はじめは物差し、それから柔らかいホース、そして頑丈なガスホースへと移行しました。

自分がやってみたい事の多くには制限が課され、学校のクラスメイトと遊んだり、許可されていないテレビ番組などを観ると、罰としてホースで背中側を叩かれました。

母に対して異論を唱えると、「神からの権威」への冒涜と捉えられ、ホースで鞭打ちされました。


そして、母が宗教に入った事で、夫婦喧嘩がさらに増え、父は酒を飲んで暴れ、母は情緒不安定になり、それを発散するかのように子供を叩いてしまうという、悪循環が生まれたような気がします。




加えて、母が開拓者になると、母が宣教奉仕に熱中するあまり、子供達の身体的必要を十分に満たしているとは言えない状態になりました。

ゆえに小学生高学年の頃には、家事は全てひと通りできるようになり、中学生の頃には新聞配達でお金を稼ぎ、下着や文具など必要最低限の物は、自分で賄うようになりました。




両親の不仲、父の家族への無関心、鞭という暴力、協会が出すルールへの強要、子供にはプライバシーがない事、組織から容易に去れない環境、子供に対する愛が条件付き、自分への親からの過度の期待、ほかの信者の模範的な子供と比較される事、母の宣教に対する熱心さゆえの子供の身体的必要への関心が薄かった事…

まだまだありますが…


私達子供は、いつも親からの制裁を受けないようにする事を重視して、生きるようになりました。



アダルトチルドレン。


なぜ生きにくいのか。

なぜ、他人とうまく付き合って行けないのか…

私はまだマシですが、私の他の兄弟は人と目を合わせて会話をする事も難しいようです。

人と話すときに過度に緊張し、どもりながら話します。

自分の意見を言うのは難しく感じます。




「幸せな家庭を築く秘訣」の書籍。

皮肉ですね。

母がJWに入信したら、ただでさえ複雑な家庭環境が、さらに複雑になりました。

母には救いの音信だったのかも知れませんが、私にはトラウマが残るほどの苦痛の始まりでした。

もちろん中にいて楽しいこともありましたが、家庭という観点から見ると、「幸せな家庭」からは、ほど遠い環境でした。