断崖
1941年公開 アメリカ映画
日本公開は1947年
主演
ジョーン・フォンテイン
ケーリー・グラント


 
私が映画に夢中になったきっかけはこの「断崖」

確か中学の頃、年末の深夜にテレビでやってたのを観た気がする。

昔って、もちろんTSUTAYAのようなレンタルビデオなんて便利なものもなく映画を見るなら映画館かテレビしかなかったわけで。

言わずと知れたあのアルフレッド・ヒッチコック監督作品。

そしてジョーン・フォンテインはこの作品でアカデミー主演女優賞を獲得。

今回、40年(!!)ぶりに観なおしたんだけど、やっぱり面白かったな。

はじめの部分のケーリー・グラントのあまりのうさん臭いチャラ男ぶりに笑いそうになった。

なのにジョーン・フォンテインはコロッといつの間にか惚れてしまう(笑)

 

気になったのは手紙とか新聞とか見る時に眼鏡をわざわざかけるとこ。

 

あれって老眼鏡?

 

ということは二人とも50歳前後ってことなの?

 

 

お父さんに「オールドミス」って言われてムカついてクズ男になびいてしまったのも仕方ないかな。

 

 

お父さん、その言い方はないで!と私もムカついたww

 

 

この構図は結婚詐欺案件でもよくあるパターンやんね。

 


ここはヒッチコックのイヤミがこもってるのかもな。


「女の人ってどんなクズでもハンサムならいいんでしょ」的な。


でも、これは男の人もそうですやん!と言いたいww


結局のところ、人間は美しいものが好きってことね。


ヒッチコック監督は自分の映画にちらっと出演することでも有名。

今回は郵便配達の人みたいだけど、気づかなかったな。

こういう小さなお楽しみっていいよね。

ファンとしては毎回楽しみやん。


少し前にAmazonプライムで「風と共に去りぬ」を見つけてラストシーンのあの名台詞が聞きたくて最後の部分だけ観たんだけど

レット・バトラーがスカーレット・オハラにめちゃくちゃ冷たく別れを告げるところ。

この「断崖」のラストシーンのケーリー・グラントの表情から、それを思い出しちゃった。

 

メッチャ男前やからよけいに冷酷に見えるね。

 

 

震え上がるくらいの冷ややかな顔。

 

 

一度、気持ちがすれ違ったらなかなか戻れないものよねえと切ない気持ち。


でも、最後の最後には車はUターンしたので、話がついて、元サヤだったのかもしれないと私は思ったけど、解釈間違ってるのかな。


今はつらいけどさ、もうやめといた方がいいんちゃう?って、私ならジョーン・フォンテインに言うけどね。

もっといい男いるで。

あなたぐらいの人ならってね。

 

 

音楽もレトロっぽくて良い雰囲気。

 

 

やっぱり40年経っても私はこの映画大好きですね。