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ユキノシタ

様々な植物が一回り葉を大きくし、イキイキと胸をはりはじめました、

その中のひとつ、「ユキノシタ」

庭の中でも、ちょっと陰に隠れた場所にいますので気づきにくいですし、

日陰でも、寒い日でもあまり表情を変えないように見えますが、今の時期はやっぱりなんだか様子が違います。緑色が冬より明るく、少し背を伸ばし、春仕様といった感じでしょうか。

この「ユキノシタ」年中収穫することができる優れもの。

腫れ物や軽いやけど、しもやけなどに使用することができます。葉を水洗いし、火であぶり柔らかくしたものを患部に貼りましょう。湿疹には生の葉をすりがねでおろし、患部に直接塗ってみましょう。

山菜が多く出回るこの時期、ユキノシタも他の山菜と一緒に天ぷらにして食べてみましょう。

寒い冬をユキノシタで過ごしてきたからこそ、蓄えた底時からを私たちの体にも取り入れましょう。




ゆきやなぎ



白い花に惹かれて近づいてみると、そこにはゆきやなぎが春風に揺られ咲いています。

早春から花屋の店頭に並びますが、自然では今が花盛り。

白いかわいらしい花がたくさん咲いています。

ヤナギのようにしなだれるもので、ここまで花らしい花をつけているものは他にはあまり見かけません。

白という無彩色でありながら華やかで、それでいてしなやか。

こんな人が側にいたのならあこがれの対象となることでしょう。

花言葉は「殊勝」、花の性質からみるとピッタリな言葉かもしれませんね。

決して人との距離があるわけではなく、どちらかというと大衆的にみえて、まれにない花。

華道にもよく使われる花材となりますが、枝の使い方でどのようにも表現でき、枝との対話から自分を見つめるきっかけにもなります。

この時期、是非、家で生けてみましょう。



春の雨

穀雨となりました。

雨が降った翌日は、前日までの景色と違って、目に映る景色の中の緑色がグンと多くなり

その色の種類も多くなります。

葉たちは、花たちに比べて「ほら、みて」という主張はせず、マイペースに、雨の滴たちを受け止めたり、太陽の光をたくさん吸収しています。

主張はしないものの、着実に自分の役割を果たしていくのです。

春の雨たちは、赤ちゃんが産湯を浴びるように、柔らかい葉の表面をやさしく洗い流しているようです。

春風のいたずらによって、砂埃を浴びてしまった葉たちへの優しいシャワーです。

土に中に隠れていた植物の赤ちゃんたちは、雨によってほとんど目を覚まし、顔を出しています。

この時期の雨は強すぎると、柔らかい新芽を痛めてしまいますし、土から出たての小さな双葉は倒れてしまうかもしれません。ほんのりと土をしめらし、空を見上げることができるくらいの春の雨のような優しさが、人を育てる時も必要なのかもしれませんね。