広島県福山市で、「家族関係」や「人間関係」で悩んでいる方々のカウンセリングと、子供たちの学習支援をしている『たあさん』です。(http://kazoku-to-kyouiku.com)
すっかり秋めいて涼しくなりましたね。
皆様体調を崩さないようにお気を付けください。天気予報をこまめに見て、衣服や寝具を選びましょう。
さて、この3か月の間にもいろんな出来事がありました。台風による被害、北海道の地震、自民党の党首選挙と内閣改造、貴乃花の引退、などなど。
自然災害による被害は年々増加の傾向にあるようです。地震や台風が来ることは避けようがありませんから、それらがいつ来ても、できるだけ被害回避ができるような備えをしておくしかないのでしょう。避難場所の確認、懐中電灯・乾電池・携帯ラジオ・ロウソク・ライター(またはマッチ)・保存食品などを常備しておくことも必要ですね。
内閣改造では、安倍晋三氏が引き続き首相を務めることになり、閣僚には各派閥のバランスを考えた上で、考え方が安倍氏に近い議員が選ばれたようです。女性は残念ながら1人だけで、世界の流れとは異なる、日本流の人事となっています。従ってこれまで通り、経済優先、大企業(特に輸出産業)優遇、アメリカの保護の下(もと)での政策がとられていくと思われます。
これまで様々な分野でアメリカから学び、アメリカ式を取り入れて来た日本ですが、同じようにはできないジレンマもあります。様々な差別に対する対策がそうですし、教育制度についてもそうです。
アメリカで問題とされてきた社会的差別は黒人差別を始めとする人種差別、女性差別、LGBT等の少数者に対する差別などでしょうか。最近では、“Me Too”運動によってセクシャル・ハラスメントの問題が取り上げられています。大統領も加害者として訴えられているとのことで、女性の発言力が社会的に確実にアップしてきた証拠だと思われます。
日本でも実名でセクハラ被害を公表した女性がいますが、あまり大きくは取り上げられていません。逆に被害女性を「売名行為」「過剰反応」などとバッシングする人も多くいるようです。

日本ではかつて、中曽根康弘首相(当時)が「日本には差別はない」と公言したことがありますが、さすがにその発言はかなりの批判を浴びました。アイヌの人たち、沖縄の人たち、被差別部落に生まれた人たちに対する差別的扱い、障がい者差別、在日韓国人・朝鮮人へ差別など、当時の政界のトップが本当に知らなかったのでしょうか。あるいは知らない振りをしていたのでしょうか。
現在の日本ではどうでしょう。「差別はよくない」「差別は解消すべきだ」という発言はよく聞きますが、現実はそれほど変わっていないように思われます。
アイヌの人たちは社会の片隅で細々と生活しているし、沖縄の人たちは国土防衛のために米軍基地の7割を受け入れざるを得ない状況が続いています。
女性差別については1985年に男女雇用機会均等法が制定され、差別解消を目指しているはずですが、いまだに平均賃金、組織の管理職に就く割合、政治家の人数などで、男女間にかなりの格差があります。まだまだ、日本では「家庭を守るのは女性」「家事・育児の責任は女性」などといった価値観が強く、男女差をなくすることに対して抵抗を感じる人が多いのでしょう。また社会の風潮として、女性を性的対象としてのみ見るような情報が溢れていますし、男らしく・女らしくは無言の圧力として、まだ強く存在しているのを感じます。

教育現場ではどうでしょうか。出席簿は「男女混合」で「あいうえお順」とか、クラス委員なども女子が多く選ばれているようです。「女の子らしく」とか「男の子らしく」といった言葉はほとんど聞かれなくなっています。「子供らしく」とか「中学生らしく」「高校生らしく」は、今でもよく耳にしますが・・・。
教育内容については、日本では義務教育は同一年齢・同一学年で、学ぶ内容も日本全国ほぼ同じです。しかも、ゆとり教育が間違っていたということで(ペーパーテストの点数だけで学力と呼ぶのはいかがなものかと思いますが)、教育内容が20~30%も増やされました。そのような中で、学習内容が分からないまま次々と新しい内容を覚えなくてはならない苦痛、いじめ、不登校などの問題が生じています。
一見男女間での差はないように思われますが、学力差による自己効力感の欠如、コミュニケーション力の違いによる疎外感などが、別の問題として生じています。
また学力差で言うと、ペーパーテストの点数は一般に女子の方が良いとの統計結果が出ています。そのためか、一部の大学の医学部で、入学試験の点数を男子に上乗せしていたことが最近問題になっています。理由としては、女性は妊娠・出産によって一時期仕事を休まなければならず、医師としての仕事に支障をきたす可能性があるとのことだったと思いますが、これは男性にとっても大きな問題です。
この問題は、育児と家事は女性がするものだという旧来の考え方の影響も大きいでしょうが、男性は仕事中心の生活が当たり前だという考え方が強く、家庭の事情では休みが取りにくいという実情の反映でもあります。
まず、そのような考え方を改め、女性も男性も協力し合ってお互いに負担を分け合うような仕組みを作り、職場環境や労働形態の改善がなされるべきでしょう。
古い価値観と新しい価値観が混在している現在の日本で、どう生きていくか、どうワーク・ライフ・バランス(仕事と私生活とのバランス)を取っていくかが大きな課題になっていると思います。
