広島県福山市で、「家族関係」や「人間関係」で悩んでいる方々のカウンセリングと、子供たちの学習支援をしている『たあさん』です。

 

 

日本列島に寒気と暖気が交互に押し寄せています。北の高気圧と南の高気圧のどちらに覆われるかで、寒いか暖かいかが決まります。その温度差は10℃以上もあり、時には20℃近くにもなるので体調管理が大変です。
私は毎日、天気予報を確認し、翌日の予想気温に合わせて寝具を調整しています。また、外出時に着る服も変えています。昼間は暑い日があっても、翌日の朝は冷えたりするので、体調管理には気を付けましょう。

また、今年はヒノキ花粉の量が例年に比べてかなり多かったようです。花粉症の方は大変だったかと、お察しします。
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー反応は、腸内細菌が減ったことと関係していると、NHK特集で放送していました。人間の体内に病原菌などの有害な粒子が入って来ると、それを攻撃するかしないかの判断を小腸が作るメッセージ物質でコントロールしているのだそうですが、そのメッセージ物質を血液中に送り出す際に腸内細菌の量が関係しているということが、最近分かってきたとのことでした。
腸内細菌が減ると、微粒子に対して過敏になって、危険のない花粉などの粒子も危険なものとして攻撃対象にしてしまうのです。その攻撃対象が食べ物に含まれる物質になると食物アレルギーに、自分自身の細胞になると膠原(こうげん)病になります。

私が子どもの頃は、腸内の細菌(特に寄生虫)はよくないものとされて、駆除のための薬を飲んでいました。その頃はまだ、自宅で作っていた野菜に自然の有機肥料を使っていましたので、寄生虫は体内に絶えず保存されていました。それはおそらく、自然の摂理に適っていたのでしょう。確かにあの頃は、花粉症や食物アレルギーという言葉は聞いたことがありませんでした。
その後、農薬や化学肥料を使うようになり、寄生虫はほとんどいなくなりました。それと同時に、花粉症やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーといった言葉が聞かれるようになってきました。

 

 

自然界は絶妙なバランスを取りながら、生命を守り育てているのだと教えられます。どこかに変化を加えるとバランスが変わって、別のどこかにも変化が生じます。それが時には、人間を苦しめることにもなっているのです。
しかし現在は、自然の摂理に従って生きることがとても難しい時代でもあります。農薬や防虫剤を使うのは当たり前になっていますし、都市部では一晩中明るい照明が灯っていて、睡眠時間は昔より平均して1時間以上も減っています。子供たちが虫を捕まえて遊ぶ姿はほとんど見なくなり、虫を怖がる子供が増えています。
また、パソコンやスマートフォンなどの普及によって、本来の自然界よりもバーチャルな画面の方が、よりリアルに感じるようにさえなってきました。このような変化は、子供たちの心にどんな影響を与えているでしょうか?

それは、数え上げると数限りなくあるように思います。
まず、自分自身の身体や心のリズムを無視した生活によって、自分の心身の状態が自分でよく分からなくなっているのではないでしょうか。それでも、周囲からは「目標を目指して頑張れ」「もっと努力しろ」「甘えるな」と言われ、自分でも「もっと頑張らなくては」と思い、疲弊しながらも頑張り続けて「燃え尽き症候群」になったり・・・。
最も大きな変化は、コミュニケーションのとり方ではないかと思います。人と人が直接向き合って、お互いに自分の気持ちや考えを語り合い、聞き合い、理解し合うという関係が持ちにくくなっています。そういうことには多くの労力を要するので、できれば避けたいと思う気持ちも分かりますが、本来の人間関係には必要なことだと思います。
一方で、誰しも人から良く思われたいとか、誰かに理解されたいという強い思いを持っていますから、本来の自己とは違う自分を演じ続けたり、逆に、見知らぬ他人に過剰に自己開示したりすることもあります。そして心の中では、誰からも理解されていないような強烈な寂しさを感じていたり、何かに依存することで自分を保っていたり、自分は何の価値もないように感じて死にたくなったり・・・。

そのような状態の中にいる人が増えているように感じています。

 


理想を言えば、睡眠をしっかり取り、毎朝決まった時間に起き、決まった時間に3度の食事をとり、適度な運動をし、人との直接の対話をする、という生活ができたら良いのですが・・・。

農薬や防虫剤の使用、パソコンやスマホの普及などは、もう後戻りはできないでしょうから、できるだけ自分に害のないように注意して使用し、自分の心と体の健康を守る対策を取る必要があるでしょう。