遠い空、宇宙の果て。
FEC旗揚げ24周年記念公演『ばっぺー上等!』
24回目の旗揚げ記念公演も無事に終了。
24回ってことは、干支がふた回りして、僕は年男で酉年で、FECを作った人も酉年で、勝手に巡り合わせを感じたりして。
今年は、会ったことのない酉年のあの人が、何をやったら笑ってくれるかなって考えて。くだらなさすぎて笑っちゃうようなラストシーンにしたくて、それやるには自分で作った方がいいだろと思って、お笑いそっちのけで製作作業して、ネタ合わせよりも時間掛けて、その行為がもうくだらなくてバカらしくて自分でも笑えてきて。
・・・結果、笑ってもらえたかはわからないけど、僕は、楽しかった。
そして、メンバーも楽しそうだった。
それでいいでしょ。
1993年、『ビックバン』で生まれた小さな星は、2017年になってもまだまだ小さくて、全てを照らすには全然足りなくて、それでもいつかは輝こうと毎日バカみたいに回り続けています。
メンバーもたくさん変わってきたけど、今日もこんなメンバーでバカ、やってます。
ばっぺー上等!
演芸集団フリーエンジョイカンパニー、おめでとうございます。
舞台と景色
ちょっと前に乗った飛行機の機内誌で目にした福島県の桧枝岐歌舞伎。
福島県の桧枝岐村の村人の皆さんが二百何十年もの間繋いできた舞台。
木々に囲まれた舞台の板の上に、普段は普通に日々の生活をしている人々が立ち、歌舞伎を演る。
「あぁ、いいなぁ。舞台や祭りってそもそもこういうものだよなぁ。」
と、心を揺さぶられ、いつか行って見たいと思っていた。
そして今日、たまたま教えてもらった西原町棚原の『酉年12年まーるあしび』という棚原部落のお祭りを覗かせてもらった。
12年に1度、酉年にみるくの神様へ捧げる手作りの舞台。
もう、何から何まで美しかった。
棚原の石畳を登り、部落の中を通りながら息を切らせつつ辿り着いたその会場はすり鉢状に作られていた。舞台の後方には西原の緑と暮れゆく空と中城湾。
これが最高の娯楽であり、芸能じゃないかと思う。
地元の人が、地元の人と目に見えぬ地元の何かの為に演舞する。
歌い踊り笑い、酒を飲んで共に過ごす。
時間と空間を共有する。
舞台はいいなぁ。
憧れる。
前に、熊本の八千代座へ行った時。
100年を超えるその舞台で地元の小学生が学芸会の練習をしていた。
もう、どうやったって敵わない。そこにそれが根付いていて、そこで愛され、それが紡がれていく。
やっぱり、舞台は美しいです。
そして、おもしろいです。
まいど
毎日
泣きながら舞台を作っている。
色んな人が置いていった熱量に、同じ時代を戦っている仲間の努力に、未来ある後輩の才能と自分の無力さに。
泣きながら笑いを作っているなんてこんな馬鹿げた話はないけれど。
馬鹿だから馬鹿らしくやっている。
あとは底抜けに明るく舞台に立てれば、大バカの完成。
まいどあり。