だってバカなんだもん。
2月28日、茨城県水戸市で納豆の早食い大会が行われたそうです。
なんとバカバカしく素敵な大会でしょうか。
みんなで集まって、ネバネバな豆をクチャクチャ言いながら大急ぎで体内に流し込む。
苦しくて涙目になる出場者。それを見て笑う観客。
真剣に競う出場者。笑う観客。
こんなことをもっとやればいいと思う。
人間は熱狂したいんだろうな。
だんじり祭りだって牛追い祭りだってバカバカしいことこの上ないでしょう。
そのバカバカしい中で大怪我したり死んでしまう人間もいる。
なぜそこまでやるか?熱狂したいからだ。狂いたいから。
冷めていれば死ぬまでやることはない。自分の中でブレーキをかける。
でも熱狂しているから、ギリギリまでだんじりを引くし、牛に近づく。納豆を搔き込む。
人間が人間じゃなくなる瞬間。理性が消える瞬間を味わいたいし、見たい。だからやる。
僕らは本当にバカなのです。
もしかしたらその中で「やっぱ死んじゃダメだ」ってことを学ぶのかもしれない。
バカだからそこまで行かなきゃわからない。目の当たりにしなきゃ実感出来ない。
1年に一回くらい、熱中して狂って全力でバカになって。そうしなきゃそれ以外の364日を人間らしく生きれない不器用な生き物かもしれない。
舞台に立つ事も一緒なんだけど。
熱中したいから立つ。狂いたくて舞台に上がる。
きっと一緒。
祭りでもスポーツでも舞台でもなんでもいい。
ちゃんと狂える場所がないと、違う所に狂いが生じる。
それが、怖い。
ちなみに、牛追い祭りは危険である事と動物愛護団体からの非難により、「牛の絵が描かれた巨大な玉に追いかけられる祭り」に変わって来ているそうです。
これは一周回って、怖い。
あこがれの太陽
「で?お前は何が言いたいの?」
何かを作るとき、必ず自分にそう問いかける。
本当はそんなこと考えてる時点でつまらない物になりそうだから、やめたほうがいいのかもしれないけれど。
でも、僕は問いかける。
そういう人間なので。
言いたいことがあるからモノヅクリをする時もあれば、
言いたいことを知りたくてモノヅクリをする時もある。
僕には底抜けに明るいモノは作れないかもしれない。
本当は、太陽みたいの、作りたいけど。
今日は『アロハブロッサム』というカフェでネタをしてきました。
ミュージシャンもいればパフォーマーもいるごちゃ混ぜイベント。楽しかった。
ジャンルは違えど通ずるものはあります。必ず。
「で?お前は何がしたいの?」
弟
ていが。ウチのていがね、沖縄テレビ55周年記念の生ドラマで主演をしておりましてね。
そのていの様子を録画して見ましたけどね。
あ、ていは、弟ね。弟と書いて「てい」ね。
いや、よかったですね、ウチのていは。
非常にカッコつけていましたけども、キムタクばりにカッコつけて「チネシゴ」状態でしたけれども、頑張っていましたね。
ていはね、FECの旗揚げ21周年記念公演があり、自らの結婚披露宴があり、レギュラー番組もありの慌ただしい中、生ドラマで演じるというなかなか大変な事をやったわけです。
プレッシャーもあったでしょう。日々の仕事との切り替えも苦労したでしょう。
しかしそんな事は微塵も感じさせずに生放送を演り切っていました。
ま、顔面には疲れを物語る吹き出物も出ていましたが。
芸人も役者も結局は人だと思う。人間力だと思う。
本人が頑張るのはもちろんだけど、その姿を周りの人が見てどう思うか。背中を押してくれたり手を差し伸べてくれるか。それは人間力だ。
ていに対して、
「いい芸人になったね」
とはもちろん言わない。
「いい役者になったね」
なんて言えるはずがない。
でも、
「いい人間になってきたね」
とは言おう。
人間力とはその本人と、周りで助けてくれる人を含めてのエネルギーだ。
自分の人間力はいかほどか。
僕も早く
「いい芸人になったね」
と言ってもらえるよう精進せねば。
という事で、今日はお休みを頂いております。
いや、休むんかーい!
てい!
すごいんです。
FEC旗揚げ21周年記念公演にお越し頂いた皆様、どうもありがとうございました。
またひとつ、おもしろい舞台を演ることができました。
すごいな、と思う。
ハバいな、と思う。
しかばす、とも、でーじ、とも、ちびらさよー、とも思う。
後輩たちが、ネタでも企画でも笑かしていた。おもしろかった。本当に全部。メガネロック大屋でさえおもしろかった。
先輩たちが、見せつけていた。
ウーマクーボーイズは予定していたネタをやらずに暴れ、その直後のハンサムはきっちりとコントをして笑わせ、智二さんは甥っ子と舞台で遊んでいた。
2日間超満員の客席。
スタッフの努力。
時間がない中での撤収作業、さっきまで舞台上で輝いていた後輩たちがあっという間に舞台裏をキレイに片付けていた。
まだ舞台に立てない子らもしっかり手伝ってくれた。
すごいな。
見に来てくれたお客さんは相当楽しんだと思いますが、すみません。舞台を演った僕らはその何倍も楽しかったんです。
その全てをコントロールした、まーちゃんさん。
すごいな。
そして僕は大きな宿題をもらいました。
やっと歩き出せそうです。
いつもそうやって周りに手を引いてもらって背中を押してもらって、そうしなきゃ進めない自分。
そんな虚弱だしんいちろうとして、21年を迎えたこのチームでまたコツコツ積み上げていこうと思います。
ありがとうございます。
おめでとうございます。
写真は打ち上げ二次会のばんす。
笑いすぎてお腹が痛かった。