はしかのワクチンってさぁ(鳥のつぶやき) | jasmin jasmin 女医の子育て。

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ほぼ毎日、描いているマンガなどです。

はしかのワクチンは2ドルで、入院すると2000ドル以上でしょ。
これって大きな製薬会社がワクチン反対運動を支持したら、
もっと儲かるってことじゃない?




そうつぶやいている鳥の写真がRefutations to Anti-Vaccine Memes
(反ワクチン思想への反論)
というFacebookページにありました。

金曜日に書いたワクチンの話の続き。

日本では麻疹ワクチンの薬価が公表されていないので、
一本打つといくら製薬会社に入るのが2ドルかどうかはわかりません。

しかし、麻疹で入院となったら日本でもワクチン一本の値段より
はるかに医療費がかかります。
麻疹肺炎だったら体調の悪さから食べられないので点滴、呼吸困難に
なるので吸入や酸素投与、ひどい時にはそれ以上の治療が必要
ですから、到底ワクチンにかかる金額どころではありません。
つまり、薬をたくさん使うから製薬会社にお金が入ります。
勤務医はいくら働いてもお給料は同じですが、開業医だったら
治療すればするだけ医療収入が増えます。

しかし、私が研修医時代の麻疹大流行では、
入院してる子ども達、つらそうだったな。

だから製薬会社は自分のお金儲けのためにワクチンを作っている
訳ではありません。医者も自分の収入が増えるから予防接種を
薦めているのではありません。
だって、病気を予防しちゃったら、患者さんが減るんですから。

インターネットを見ているとひどいワクチン陰謀論が
たくさんあります。
化学物質からフリーになるのが幸せというお花畑論、
あなた本当に医者?と疑いたくなるワクチンには
ヒドイ物を意図的に混入されているというトンデモ論、
みんな妄想ですから、親御さんは自分の子どもは予防接種をして
感染症から守ってあげましょう。

小児科医が自分の子ども達に予防接種を忘れないのを見れば、
どっちが正しいのか明らかです。







私の内科の友達は私以上にワクチンに詳しいです。
自分の子どもが生まれて、勉強したのね。