私が小さな妹のお母さんになったのは小学校4年生、
妹は年少の時だった。
親が自宅では無い場所で小さな食堂を開業した。
朝「行って来ます」と学校に行くと、
親は 夜10時過ぎまで帰ってこない。
生活の為仕方が無かったのだろう。
でもあれは事実上のネグレクトだったと、
大人になった私には分かる。
私は、学校から帰ると、
妹を保育園に迎えに行った。
お腹が空いたら、
そこら辺の物を、適当に調理して食べさせた。
お風呂を沸かし、
妹と一緒に入った。
お風呂、消し忘れて火事を出しそうになったことも…。
それでも夜、家に疲れて帰って来た親は、
イライラして家が散らかっていると言って、
激しく私を叱った。時にはぶたれた。
そんな親だったので、
私も妹も、愛着障害 。
親からの愛情に飢えていた妹は、
人懐っこく、 伯母や伯父にすり寄るのが上手かった。
叔母たちはそんな妹を特にかわいがり、
何かあれば、ランチや、食事に誘ってくれる。
いまでも…。 妹だけね。。。
私は、可愛くなかったし、
ひねくれていて素直じゃ無かったので、
多くの大人たちから嫌われていたと思う。
なんなら今でも、わたしは誰からも好かれてはいない。
妹はそんな「私」が
伯母から誘われるのを、激しくいやがる。
おねえちゃんも一緒にって誘ってみてって、
叔母が言っても、
おねえちゃんはそういう場所好きじゃないんだよ。
と勝手に断ったりしているらしい。
伯母の事を、私に取られるのが嫌なのだろう。
私は私で、大好きな叔母が、
妹だけを可愛がるのを何年も見て来たので、
妬みモンスターになってしまっている。
私無しで楽しんでればいいじゃん。
楽しそうに伯母たちと旅行に行った話などを聞かせる妹を、
妬み、憎しみ、羨ましくて仕方ないのに、
引きつった笑いで
「へ~よかったね~」
なんて空々しい事言ってる。
そんな私に気が付いているくせに、
意地悪?優越感?
妹はそれをやめようとしない。
ムカつく………。
ドス黒いドロドロのコールタールみたいなものが胸に溢れかえる。
また、、、この気持ちだ、、、。
私は妬みモンスターだ。
休日、スーパーで家族連れの幸せそうな人を見る度、
新築の白い可愛いおウチを見る度、
優しい夫さんを見る度、
出来のイイ息子さんが一流大学や一流企業に入ったと聞く度、
私が手に入れる事が出来なかった幸せを妬み、うらやんで
このドロドロがこみあげて来る。
どうしたらこの気持ちを手放せるのか、
どうしたら、どうしたら。。。
そして、どうせ手放せない。
どうせ、私の欲しいものは、何も手に入らない。
だから、 人に好かれなくていい事にした。
嫌われるわたしでいいと私にOKを出した。
夫も、家も、出来のイイ息子も、
出来の良い親も、何もいらない。
何もかも、手放してしまおう。
どんなに頑張っても、
誰も私を認めてくれなかったじゃないか。
もう頑張らなくていい。 そうやって、
人に何かを期待して生きるのをやめよう。
自分を苦しめるのは全部嫌いになっていい。
親も、妹も、夫も、息子も、、、。
何一つ嫌いになれなかったから、辛いのだ。
もういいよ自由になりな。ってじぶんに言い聞かせてる。