私にはトラウマがあります。
主治医に諭されて、
とうとう、トラウマ治療が始まりました。
トラウマを治療できるなんて、
まったく信じてい無いんですけどね(笑)
実は誰にも言えなかったけれど、
わたし、「解離性同一障害」みたいなんです。
解離性同一症とは、かつて多重人格障害と呼ばれた神経症で、子ども時代に適応能力を遥かに超えた激しい苦痛や体験(児童虐待の場合が多い)による心的外傷(トラウマ)などによって一人の人間の中に全く別の人格(自我同一性)が複数存在するようになることをさします。
この事を50年間、誰にも話せずにいました。
この事を話すとなると、
私が生きて来た過酷な幼少時代の経験、
一つ一つを丁寧に話さなくてはいけない。
まずそれが出来なかった。話せませんでした。
思い出したくもない記憶です…
それに、
誰にも理解されないだろう…とも思いました。
私の中には12歳の少女が居ます。
私とは別人格です。
多重人格者を取り扱う、
TV番組や、youtubeで見るような、
ショッキングな「人格交代」は私にはありません。
彼女はずっと私の中に居て、
ずっと私に怒り、
ずっと私にダメ出しをし、
私に助けてと言っている。
そして、わたしは彼女とは、普通に会話ができるのです。
他人と会話するように…。
私が彼女に気が付いたのは17歳か、18歳
高校の頃です。
時々、私にダメ出しをする
私の分身…。
誰もがあると思う、
天使の自分と
悪魔な自分。
そういう事だと思っていました。
誰にでもある事だと…。
でも、私の場合は、
少し違うという事に、
この頃気が付きました。
私の場合、、、
この子は、私じゃないって事。
別の人。
では、この子は誰なんだろう?
それに気づいた時、
とても怖かった事を憶えています。
それから数十年…
誰にも言えず、
ずっと隠して来ました。
自分が発達障害と診断される時、
どのような幼少期だったかを、聞き取りされるのですが
避けて通れなかった…
この事をとうとう主治医に話してしまった。
いや、誰かに聞いて欲しいと思いました。
精神科医なら、私を馬鹿になどしないだろう?
そうも思った。
そして50年、
この子と一緒にいて、感じた事…
自分なりに考察した事を主治医に話したんです。
この子は現実の子じゃなくて、
私の脳が作り出した存在だという事。
私はこの子を煩わしく、
うるさいと思いながら、
この子に操られる事は無いって事。
17歳の私には手に負えない存在だったが、
今はコントロール出来る存在になった事。
私は「自分は気が狂ったのだ」と思っていた事を話した。
私の話を聞きながら、
解離性同一障害と言う症状ですよ。
あなたの気が狂った訳じゃ無い。
先生は優しく言った。
今日、トラウマ治療の帰り、
あの子は泣き止まなかった。
「私を消すの?」と言って。
彼女は12歳だけど、
私はもう50歳をとうに過ぎた。
彼女に、
「大丈夫だよ。私が守るよ。」
と言ったら、大人しくなった。
トラウマ治療…効果があるのかは謎。
こんな?
こんな治療?
って言う治療でした。
カウンセリングでは無く、
イメージで治療するって感じなんです…
これで本当にトラウマ無くなるのかしら?