久しぶりに息子の事を書きたくなりました。

 

ウチの息子(22歳)ね、

 

産まれた時から、

一風変わった赤ちゃんでした。

 

そりゃそうだよね、

高校2年生で自閉症スペクトラム

って診断されています。

 

でもそれまで、

ずっと、ずっと、

なんでうちの子はこんななんだ?

 

って

悩んで、悩んで、

普通の子みたいに、出来るように…

 

世間様に迷惑かけない様に、

必死に子育てして来ました。

 

それこそ、

育児ノイローゼになりながら…

鬱病になりながら…

 

色々な事が出来ない息子。

不適切な行動ばかりする息子。

よその息子さんが羨ましかった。

 

なんで、うちの子が「あの子」

じゃ無かったんだろう?

 

と、思った事だって、

一度や二度じゃなかった。

 

まだ就職もしていないし、

22歳の青年とは思えないほど、

幼いし、学力も微妙だけど…

 

そんな「仕上りが微妙」な息子と一緒に、

小田和正さんのコンサートに行ったんです。

 

ライブが終わって、、、

 

『混雑を避けるため

案内があったエリアからの退場

をお願いします』

 

ってアナウンスがあって、

退場が始まりました。

 

そんな中、

呼ばれていないエリアから、

退場する人がチラホラ煽り

 

きっとね、

ノッピキならない

事情があるのよね?

 

最終の新幹線に間に合わない…とか、

介護のおじいちゃん置いて来ちゃってるとかさ。

 

決して、

駐車場の渋滞が嫌でやってる訳じゃ無いと思うのよ。

決っしてねネガティブ

 

でも、”小田和正”のコンサートに来てる人って、

だいたいまぁまぁの年代…。

 

いい歳してさ…!

 

私、イラッとしちゃってさ、

 

「ああいうの見てると、

真面目にやってるのがバカバカしくなるよね」

 

って息子に言ったんです。

 

そしたら息子がさ、

 

「別に守らなくたって、何の罰則も無いけどさ、

そんな自分で良いんか?って話よ」

 

って言ったんです!

 

驚き驚き驚き

 

それ、アンタが言う?

 

って喉元まで出かかった言葉。

でも飲み込みました。

 

前後左右に、

オフコース時代から

ファンでいただろう、

重鎮がズラリ…

 

息子の言った言葉が意外過ぎたのと、

自分の俗物さが恥ずかしくなってるその時、

 

私達のエリアの退場の

アナウンスがありました。

 

そして、隣のお父さんが私にこう言って、

席を立たれました。

 

「良い息子さんですね」

 

なんかね?多分、多分だけど、

誰かにはじめて褒められた気がします。

 

教育関係者や、

相談機関じゃ無い人から、

はじめて褒められた気がします。

 

すっごく嬉しくてウルッときたんです。

 

大袈裟だけど、

その一言で、

私の子育てがすべて、

報われた気がしたんです。

 

 

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