ボーダーレス | OG:LIFE

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アニメと写真のおはなし

●ジブリの刊行物『熱風』に今回「星をかった日」の井上直久さんのインタビューが載っていました。井上さんといえば、「耳をすませば」で雫の書いたバロンの物語の世界の背景を担当した方として記憶している方ですが、井上さんは学生時代からずっと「イバラード」という茨木市と表裏一体に存在する井上さんの創造世界みたいなものを描き続けているのだそうです。井上さんのインタビューの冒頭に「宮澤賢治」の名前が出てきた途端、井上さんに親近感をおぼえてしまいました。天沢退二郎、ささめやゆき、たむらしげる、手使海ユトロ、ますむらひろし、別役実、鳩山郁子、長野まゆみ、杉井ギサブロー・・・宮澤賢治という一人の作家に影響された人達に賢治に導かれるように出会っているように思います。何度も触れてきたように私の生まれた頃は賢治の生誕100年記念に向けて賢治作品が再版されて特集コーナーがあったり、特番が沢山放送された時代でしたので、この時代に生まれて、賢治を小さい頃から読んでいなければ、今好きな多くの作家を知ることがなかったかもしれません。今の好みと全く違っていたと思います。小学校高学年の頃から、人生の師のように賢治を尊敬していますが、私の理解の範囲はまだまだ浅く、勉強不足です。読めば読むほど分からないことだらけですから。賢治関係の本は何冊読んでも飽きないですね。


井上 直久
迷路の街で聞いた話



●夜テレビで歌劇「メリー・ウィドー」をみて爆笑しながら夜食を食べました。女王の教室特番も。何話か実損ねた回もありましたが、ほとんど観てました。特番見て、こんなこどもほんとにいるのかっ?!と思いましたが、今現実にこういう子供がいないわけではない。そんな現実ってなんて恐ろしいんだろう・・と思ってしまいました。「何で人を殺しちゃいけないんですか?」「死ぬときは痛いから、苦しいからよ」印象的なシーンでした。


自分の住んでいる場所が小さいときから少しずつ変化していきます。閉店してしまったり、引っ越したりと色々変わっていきます。記憶はどんなに頑張っても薄れていくものだから、形にも残したい、と思って写真が好きになりました。特に、5分以上の確率で私より先に世を去ってしまう親を含めた人生の先輩達の姿とか、同い年の友人、後輩とか。自分が写る事はやはりあまり好きではないけれど、その時だけの出会いであっても、人と出会うのは楽しいし嬉しいしドキドキすることですよね。以前写真の個展をやっていた若い女性が、見に来たお客さんのポラロイドをとっていた事を思い出します。名前は知らないんだけど、良く会いますよね、という人ともう一度再会できたときの嬉しさとか、たまにしか会えないけれど大切に想ってくれている人がいることはとても嬉しいものですよね。これが仕事として成り立つのかは全然今は検討がつかないですが、色々な人が素敵な出会いをもっと沢山できる手伝いがしたいですね。

飲食店で働いていて、私は絶対に飲食店の経営は本当に難しいとおもいました。今日から葉山の喫茶店でバイトだったので緊張疲れとインターバルな忙しさとでどっと疲れが出ました。明日も同じ時間に入ります。