フィルムの画像はハウルが料理を作っているシーン。予想以上に良いカットが来てくれて大変嬉しいです。大事にします。ハウルは劇場で3回も観たけども、DVDの良い点は巻き戻し、一時停止が出来ること!ガンガン一時停止して凝視することうけあいです。「千と千尋」のときに言っていた言葉ですが、ジブリの作品は背景までよく作りこんであって、一瞬で流れてしまうのが勿体無い、と。ならば見れる環境で見ないのはそれこそ勿体無い。ということでガンガン一時停止します(笑)

●本日の児童文化Bは「ダレン・シャン」。吸血鬼をテーマにした現代的なファンタジー系列の創作ノベルです。先生がダレン・シャンが好きだということで、大変雄弁に語ってくれました(笑)佐藤さとる的ファンタジー分類に従って考えると、ダレン・シャンは正確にはファンタジー作品とはいえないかもしれないそうです。
ファンタジーと昔話の違い、というものを一番初めの講義で取り上げたのですが、両者の間にあるのは「もっともらしさを出す工夫の有無」にあるのだとか。昔話はありえないことをありえないままに、ファンタジーはその作品を読んでいる間はそれが最もらしく思えるような工夫が凝らされている、という。つまり、昔話には「裏づけ」や細かい設定が要らない(つけてはいけない)、ファンタジーは世界観をある程度構築する必要がある。そういうことになります。世界をちゃんと構築できていないと、そこに住む住民達は思わぬところで、世界の途切れめ、あるいは穴に嵌り、そこから動けなくなってしまう。昔話は短編であるため、あまり過去のことに触れる機会がなく、伏線を張る必要はないが、ファンタジーは長編が主流で、世界観を安定させるために分量も多くならざるを得ないところがあって、色々な人の過去に触れるときもある。
ダレン・シャンは物語を書いている本人がありもしなそうな話の主人公本人で、これは本当にあった話だからほんとうにあったままに書かなくちゃいけない。だからトイレから始まるんだ、というのが強烈である。しかも、最終巻では、この物語で描かれたダレン・シャン(=著者)は、「吸血鬼になってしまうという運命にあった一人のダレン・シャン」で、今これを記している自分は「運命が変えられて、普通の人として生きることができている一人のダレン・シャン」で、物語は全て「吸血になってしまった自分」が書いた日記の内容である、という複雑な関係になっている。チンプンカンプンです。
お出迎え記念。
ハムレットの続きはまた今度。
とりP>CM情報ありがとございました。録画はできなかったけど大分見れましたよ(^^)
うちはDVDはフィルムさんをゲットすべく特別編にしたので御覧の通りフィルムです+