私には3つ年の離れた妹がいます。
私の妹はとても面白い生き物です。
2歳で保育園の登り棒の頂上までいくような
リーダ伝たけし みたいな子です。
卓越された運動神経を生かし
体操クラブに通っていた妹はトランポリンや鉄棒ですごい技を繰り出していました。
小学生のころは
休み時間にドッジボールをする為だけに生きていた私達でしたが、妹は違います。
遠くから見ても分かるくらい ひたすら鉄棒で回転していました。
何が楽しくてそんなに回転していたのかは
大人になった今でも理解できません。
そんな、脳みそが筋肉でできている妹も
姉妹喧嘩となれば3つ年上の私に 対等で戦える訳がありません。
飽きもせず、毎日しょうもないことで殴り合いの喧嘩をしていました。
「キレる瞬間」と言うのは人それぞれで
私は 蹴られたり殴られたりして
痛みを与えられた瞬間にキレるタイプでした。
大抵、喧嘩を仕掛けてくるのは妹の方なので
先に手を出すのも向こうです。
殴られ、キレた私は妹をめちゃくちゃにします。
めちゃくちゃにされ、泣き崩れる妹。
妹のキレる瞬間はここです。
一旦やられて、号泣する。
そして ムクリ と立ち上がり
武器を持って再度向かってきます。
この現象を私は「確率変動」と名付けます。
確変が起こると
私の顔面に武器が大当たりする確率がグンと上がります。
なぜか、武器に武器で勝負してはいけないという
姉としてのプライドのようなものが働き
ここから私はひたすらに逃げます。
階段を全速力で駆け上がっても
全身筋肉の妹は 犬みたいに4足歩行で追いかけてきます。
寝室へいき、布団に潜り
上からバンバン殴ってくる妹の気が済むまで耐え続けます。
AB型の私たちは
少し時間が経てばケロッと元に戻り
何も無かったかのように過ごせるので 後腐れなく日々の喧嘩に明け暮れていました。
妹のエピソードは
小説が書けるくらい山ほどあります。
血の繋がった妹ながら、
「私とあいつは違う」と思ってしまった日がいくつもあります。
エピソード①
妹が小3、私が小6の時
姉妹でくもん式を習っていました。
勉強がとにかく嫌いな妹は
今日も先生に怒られています。
「そんなに嫌なら出ていきなさい!」と大きい声を出す先生。
そのまま「うん!」と荷物も持たずに出ていく妹。
それを横目に「あ、また帰った」と見ている私。
エピソード②
2人部屋だった私たちですが
ある日、妹の学習机からガサガサ音が聞こえます。
その時、家に1人だった私は 虫とかだったらどうしようと思いつつ
恐る恐る1番下の引き出しをあけました。
そこには ハムスターがいました。
何も考えることはできませんでした。
ただただ可愛いジャンガリアンハムスター。
帰宅した妹にすぐさま問い詰めると
「あ、そのハムスター、ぞうさん公園におったから捕まえてん」
ぞ、ぞうさん公園にハムスター???!
ぞうさん公園というのは
当時住んでいた家から1番近くにあった公園です。
ノラのハムスターなんかいる訳ない と言う私に
妹は続けます
「ほら、見て!耳のとこ怪我してるから野生やで!」
なんという理論…
耳を怪我している動物は皆野生???
「せいかつ」の授業で習ったんか???
結局、そのハムスターは飼うことになった。
そこから筒井家では空前のハムスターブームが始まる。
エピソード③
誰ともなんの約束をしていなくても
放課後、どこからともなく子供達が集まる ぞうさん公園。
この時、ブランコの鎖をぐるぐる巻いて 短くし
その短くなったブランコに乗る
という謎の遊びが流行っており
今日もそれをしにぞうさん公園へ向かった。
砂場の向こうで 妹と、妹の友達の えっちゃんを発見する。
駆け寄ると
2人は ウサギと遊んでいた。
生きている、白いウサギだ。
ハムスター事件の時同様
訳が分からず また野生の動物を捕まえたのかと思った。
嫌な予感しかしない私は どうしたのか妹を問う。
妹とえっちゃんは
「飼育小屋におったから連れてきた」と言った。
?!?!?!?!?!?!
飼育小屋におったから連れてきた…?!?!?!
泥棒以外のなんでもない。
私はダッシュで家へ帰り母親にチクった。
母親に連行される妹とえっちゃんとウサギ
学校に謝り その1件は落着した。
と、書き出したらキリがないので
私の猟奇的な妹の話はここまでにします。
そんな妹も今は結婚し、バチボコに可愛い子供を産んで母親になっています。
人生って分からんもんだなぁ。